ポイント1:あいまいな表現を避け、具体的に説明しよう
「急いで!」だと、子どもには分かりにくい
「急いで!」
「お片づけしなさい!」
実はこれはあいまいな表現。お子さんにとっては、「い・そ・ぐって何のこと?」なのです。ためしにお子さんに「急ぐってどういう意味か分かる?」と聞いてみてください。きっと小さなお子さんは、両手を振って走る可愛いしぐさを披露してくれることでしょう。
子どもにとって、急ぐとはこういうもの。ニュアンスは何となく分かっていても、「シャツを早く着る」「8時に家を出る」のように、具体的に何をどう急ぐかまではイメージできていません。だから、8時に出るために「急いで!」と言ったところで、そのために早く歯磨きやお着替えをしようとは考えが及ばないのです。
大人にとってはピンとくる表現も、言葉を習得中の子ども達にはあいまいに響きます。
それよりは、
「はじめにこの白の靴下をはいて」
「歯ブラシで10回ゴシゴシして」
の方がずっと分かりやすいのです。
お片づけも、
「さぁ、おかたづけよ。くまさんを茶色の箱に入れて」
「ぐりとぐらのご本をノンタンのご本の隣に置いて。おかたづけ、おかたづけ」
のように、「おかたづけ」という言葉とリンクさせながら具体的に指示。「おかたづけ」の言葉の意味が分かるまでは、一つ一つ説明してあげるのがベターです。
大人と子どもの理解度のギャップを最小にできると、ママのイライラも起きにくくなります。
>>次ページでは、子どもに伝わる話し方テクニックの2つめをお伝えします。