いまの時代、子育てによる心の負担を軽くする方法は実は幾らも存在しています。でも、それらが有効活用されていないのもまた事実。今回は母子のためのワークショップイベント「ここラボClub」を立ち上げるなど、ママにカウンセリングを提供する側として新たな試みを始めるNPO法人リアルトレジャー代表の高岡夏美さんが実際に見てきた事案などを伺いながら専門家同士の考えるママが楽になるツール=カウンセリングをご提案してみようと思います(以後高岡さんの発言は「高」で表記、敬称略)。

行動は脳により「選ばされている」

takaoka

NPO法人リアルトレジャー代表 高岡夏美さん

高:「幼少期の経験がその後の人生に大きく影響を与えていることには間違いがないと言えますね。大人になって、母親になって皆ある種の苦しみを抱えて来所されます。でも、元を辿っていくとそれはご本人の幼少期にたどり着いたりします。(待って、子どものころからなんとかしておく必要があるんじゃない?)と感じることも随分ありました」

わたしが担当した事案でも同じことを感じています。結局、「子どもを褒められない」「どうしても過剰に叱ってしまう」などの背景に隠れているのは実は幼少期の自分の体験が引き起こしたりするものだったりしていますよね。

高:「もっと、人間の脳について理解して欲しいと思うんです。潜在意識と顕在意識、無意識と意識。その力関係はどちらが強いと思いますか? 心はどこから来ていますか? ということをもっと知って欲しい。そして自分を責めないで欲しい」

人間の行動習慣は脳にプログラムとしてインプットされます。そして、そのインプットデータが間違っていると間違った行動を選択し、行ってしまう。それも無意識に……。それはご本人の責任ではなく、それまでの経験から生み出されたものでありある意味「選ばされている」ということでもあるんですよね。それは、脳内のプログラムの問題で性格の問題でも、心の有り様の問題でもないということではないでしょうか。

高:「意識と無意識、どちらが強いですか? というお話なんだと思うんです。比率で見ても1:9くらいの割合で無意識の方が明らかに多い。そして、無意識と言われる部分を自分ひとりで矯正していくことは本当は難しい。無意識はどこからくるのだろう、それを判っていただくことが本当は大切だし、必要なのだと思います」

無意識とは、いったいどこからやってくるのでしょうか?