10年前のVERY読者像に変化?

まずガイドが驚いたのは、VERY読者像の変容。ガイドが約10年前(?)に愛読していたVERYは、ママモデル・三浦りさこさん(サッカー選手・三浦和良さんの妻)や現在エクラの表紙モデルをつとめる黒田千永子さんが、「憧れのセレブ妻」として表紙を飾っていたと記憶します。

3世代

働く妻にとって二世帯は助かる面も大きい(以下の写真提供:三井ホーム)

当時の読者像は、これもガイドの推測と記憶ですが、大企業に勤める夫と可愛い子どもたちに囲まれた幸せな専業主婦がメイン。城南や横浜あたりの瀟洒な一戸建てに住み、庭には自慢のガーデニングテラス。ここで幼稚園ママとお茶したり、サロンやアトリエ空間で趣味のフラワーアレンジメントの先生を時々たしなむ。

自宅のサロンで趣味を楽しむ「サロネーゼ」という造語を生んだのも、実はこの雑誌「VERY」でした。

あれから10年。リーマンショックや不況の慢性化により、こうした優雅な奥様ライフが許されるのは一握りの富裕層に絞られてきているのが実情ではないでしょうか。また、共働きの増加や保育園施策も強化され、働くことを半ばあきらめていた妻たちが「妻・母としてだけでなく、一人の女性としての自己実現や自己成長」をめざし、「仕事をもつ自立した女性=カッコイイ」という価値観が広がってきたことも背景にあると考えられます。

「VERY」読者の1/4が二世帯住宅を検討

編集長

記者発表に臨むVERY今尾編集長は、ご自身も働く主婦

以上はあくまでガイドの勝手な推測ですが、事実、リリース資料には「ワーキングマザーが増え、親世代への育児支援ニーズが高まる中、二世帯住宅においても女性目線がカギになってきている」とあります。そして今回のVERY読者像を「高感度子育てママ」として設定。この言葉からも、かつての「優雅でエレガント妻」から一転、「洗練されたアクティブな妻」に大きく舵を切っていることが読み取れます。

こうして現代版VERYと組んで生まれたのが、三井ホームの二世帯住宅商品「トロワ」。元来、女性目線での開発を得意とし、多くの女性インテリアコーディネータが活躍する同社らしいコラボレーションといえるかもしれません。

プチ・リュクス

子世帯ママのワークスペース「プチ・リュクス」

今回の二世帯商品ではターゲットを、ファッションやライフスタイルにこだわりのある「VERY」を仮想客として設定。「VERYのあったらいいな」を三井ホームの提案に盛り込むことで、よりリアル女性に近づいた商品を心がけたそうです。

事実、「VERY」の読者アンケートでは、約1/4が二世帯住宅を検討し、とくに共働き主婦の多くが教育的観点から、自分の両親との同居をポジティブな選択肢として捉えていることが分かりました。

同時に「VERY」読者は家づくりに「安全」「快適・機能性」「ファッションライフスタイルとの合致」を期待しており、これらを、ニーズの高い二世帯住宅で実現しようとしたのが今回の商品。

ではその商品のポイントを次ページでみていきましょう。