掃除機・クリーナー/掃除機・クリーナーお試しレポート

小型化&性能UPの、dyson・DC48(2ページ目)

世界最小の一体型モーター「デジタルモーター V4」を採用した、dysonの最新モデル。高性能コンパクトのトレンドを満たしつつ進化した静音性など、ますます完成度が高くなりました!

執筆者:戸井田 園子

一体型モーター「デジタルモーター V4」の開発で小型化を実現

dyson【DC48】

右側が新しい「デジタルモーター V4」。左側の従来モーターに比べると大きさも重さもコンパクト※持っているのは、ダイソン英国本社・シニアデザインエンジニア/マット スティール(Matt Steel)氏

集じんパワーには定評のあるdyson。ボールタイプDC46では走行性の良さを向上し、性能も使い勝手も申し分のない完成度を誇っています。そんな前機種から、さらにコンパクトになったのが、新モデル【DC48】です。ポイントは、高性能でコンパクトなモーター「デジタルモーター V4」の開発。当日、エンジニアのMatt Steel氏に少しお話を聞きましたが、100人を超えるエンジニアのチームが4年間かけて開発したということからも、その開発技術の難しさが伺えます。

 


dyson【DC48】

手前が新モデル【DC48】モーターヘッド、奥が【DC46】タービンヘッド

モーターがコンパクトになったことで一番大きく変化したのは、本体が小さくなったこと。【DC48】タービンヘッドの本体質量は2.7kg。従来の機種【DC46】より30%もの小型化を実現しました。実際に比べてみると、確かにひとまわり小さくなっています。

実は以前のdysonは、コンパクトにしたことで、掃除中に本体が転んでしまう……という不具合が発生。それを解消するため、現在のボール型にし、本体サイズもひと回り大きくしていました。今回は、そのボール型のまま本体サイズをコンパクトにしたので、掃除中に転倒することなくスムーズな走行性を維持していました。


弱点だった運転音が40%低減!

dyson【DC48】

音響工学により、モーター回りのボール部分から、風路・ヘッド部分まで、あらゆる改良をして運転音を低減

さらに静音性も進化! なんと、従来モデルから40%音を低減しています。これは、クリーナーヘッドの吸気経路を単純化・サイクロン内部の空気の流れをスムーズにして機械音を低減・ボール内部に配置されているモーターの向き・モーター周辺の防音フェルトや吸音材など、音の原因となるあらゆる部分で、低減する設計を導入した結果とのこと。実際に運転音を聞いてみると、今までの「大きいよね……」という感覚はかなり軽減されていました。国産の静音性と比べてしまうと、まだ「静か!」というレベルではありませんが、確実に静音性は上がったと実感できました。

 

小型になっても、さらに集じん力UP

サイズは小さくなっても、集じん力はもちろん健在です。【DC46】モーターヘッドの集じん力が89.6%だったのに対し、新モデル【DC48】モーターヘッドは、なんと93.3%に向上しているとのこと。本体を小型化すると、どうしても集じん性能が低くなりがちですが、逆に向上しているのはお見事です。集じん力については、いろいろなサイトでもその実力を紹介しているので、今さら言及するまでもありませんが、会場で、そのパワーを見せてくれましたのでご紹介します。

dyson【DC48】

上左:目視では何も無いように見えるカーペット/上右:普通に掃除機をかけているところ/下左:白い粉がみるみる溜まったダストボックス/下右:クリアビンの中に溜まっていたホコリはかなりの量

上の画像をご覧ください。まずは、カーペットに細かな粉を撒き、某社の掃除機で、見た目に粉が無くなった状態まで掃除をします。その状態のカーペットを、dyson【DC48】で再度掃除をすると……あっと言う間にダストボックス内に白い粉が旋回しだします。クリアビンを開けると、まだこんなに残っていたのね~というほどの量が溜まっていました。オドロキと共に、dysonの集じん力の高さを実感した次第です。
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