待機児童ゼロを目指す横須賀市で
2010年開園目指し民設民営保育園を整備
横須賀市追浜地区は、横浜市内へ通勤するファミリー層が多く暮らしており、保育園のニーズが高いエリアです。現在、追浜地区には3つの保育園がありますが、追浜東町の2カ所で約13haの宅地開発計画があるため、保育園の需要がますます高まると予想されています。そこで、横須賀市の助成制度によって京浜急行追浜駅徒歩5分の場所に、2010年4月の開園を目指し、民設民営の保育園(定員60人)の整備が進められています。神奈川県が発表している「保育所入所待機児童数の状況」の資料によると、県内各市町村の待機児童数はH20年度に比べ軒並み増加傾向にあります。このような状況下にあって、横須賀市の待機児童数はH20年度の61人からH21年度の48人と減少しています。
横須賀市の待機児童数は県内10万人都市の中で最も少ない人数となっており、「待機児童ゼロ」を目指す同市の取り組みが一定の成果を挙げているようです。H21年度と来年4月、合計3つの保育園で定員を増やすなどして、さらに待機児童解消を図るようです。
横須賀市が全ての市立保育園に防犯カメラ設置
横須賀市は米軍再編成交付金を利用し、2009年2月までに市内全ての市立保育園(11園)に防犯カメラを設置しました。また、市内の私立保育園15園に防犯カメラ設置費用の一部を補助し、保育園の防犯体制の整備を進めています。防犯カメラは園の出入口などに設置し、事務室などのモニターで人の出入り状況を確認することができます。不審者の侵入を未然に防ぎ、犯罪の抑止効果が期待されています。
現在、横須賀市の保育園の防犯カメラ設置率は、市立100%、私立76%となり、子どもたちがより安全で安心して過ごせる環境づくりが進んでいます。
横須賀市オフィシャルサイト
子育て中の求職支援コーナーを開設したハローワーク港北
子育て中の求職者の支援をおこなう神奈川県内のハローワ-ク |
「マザーズコーナー」では、予約制、担当制による個人の状況に応じた就職支援を行い、残業が少ない仕事、子育て支援のある企業など、子育てと両立しやすい仕事を紹介します。仕事の紹介のほかに、地域の保育施設や子育て支援施設の情報提供、就職活動のためのノウハウを学べるセミナーも開催する予定です。
神奈川県内には同様のコーナーが、川崎、藤沢、厚木の各ハローワークにもあり、どのコーナーにも子どもが遊べるスペースが用意されるなど、子ども連れでも利用しやすい工夫がされています。
また、横浜市西区には子育て中の求職者に特化したハローワーク「マザーズハローワーク横浜」があります。授乳スペースやオムツ替えベッドはもちろん、求人閲覧コーナーには幅広デスクが8台用意され、チャイルドシートが備え付けられています。隣にベビーカーを置くこともでき、子どもの様子を見ながら求人情報を検索できます。
厚生労働省神奈川労働局HP
3人目以降の保育料を無料にする茅ヶ崎市
2009年2月に国が3人目以降の保育料無料化の方向性を示したことを受け、全国的に3人目以降の保育料無料化の動きが広がっています。茅ヶ崎市は、今まで保育料を2人目は2分の1、3人目以降は10分の1に軽減してきましたが、2009年4月から3人目以降の保育料を無料(3人以上の子どもが同時に保育園、幼稚園などに入園する場合)にしました。最近、茅ヶ崎市にはファミリー向けの大規模マンションの供給が目立ちます。子どもが複数いる家庭にとって、保育料の負担が軽くなるのは助かるのではないでしょうか。
茅ヶ崎市と同様、神奈川県内では2009年4月から平塚市、小田原市でも3人目以降の保育料無料化を実施しています。
茅ヶ崎市HP