次の週、BSプレミアムで始まった朝ドラ再放送、朝7:15からの『純情きらり』では少女時代の有森桜子(美山加恋)が八丁味噌の樽に落ち、19時からの『てっぱん』は村上あかり(瀧本美織)が投げ捨てられたトランペットを拾うためこちらも海に飛び込みます。
キャラを表現
なぜにこんなに飛び込んだり落ちたりするのか? 理由は朝ドラの「明るく生きる女性の生き方を描く」という基本パターンを確立した『おはなはん』にあります。おはなはん・浅尾はな(樫山文枝)が見合い相手の速水中尉(高橋幸治)を早く見たいため木に登って待つ、という有名なシーンがあります。これがヒロインのお転婆キャラを表現する方法として印象深かったため、以後も多用されることになったのです。
さらにNHKが今年の「テレビ60年」のように懐古番組を放送すると、朝ドラの記念碑として『おはなはん』木登りシーンが高い確率で紹介されダメをおしています。
朝ドラ以外でも
朝ドラ以外でもこのパターンはいろいろなところで使われています。有名なところでは、少女コミックの名作でテレビアニメ化、映画化もされた『はいからさんが通る』。ヒロイン花村紅緒は凧揚げをして引っかかった凧をとろうと木に登り、落ちそうになったところを相手役の伊集院少尉に助けられるというものがありました。
最近では『八重の桜』でも八重が「追鳥狩」を見るために木に登り、西郷頼母(西田敏行)に見つかっておこられています。
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