鉄欠乏性貧血の検査
多くは血液検査で判ります。血液検査では、ヘモグロビンが10g/dl以下で貧血と言います。赤血球の大きさが小さくなり、色が薄くなります。それを小球性低色素性と言います。実際の検査項目では、MCVという項目が赤血球の大きさ、MCHとMCHCが赤血球の色を表しますから、MCV、MCH、MCHCの数値が低くなります。
鉄は測定できます。血液中の鉄が50μg/dl以下で、鉄の貯蔵を示すフェリチンが10ng/ml以下で、鉄が不足している状態です。
鉄欠乏性貧血の治療
魚から肉類まで多くの食材に含まれている鉄です
鉄を集中的に投与すれば、鉄欠乏性貧血は改善されます。鉄はできれば、内服で行います。副作用として、嘔気、下痢、黒い便などです。
鉄としては5mg/kg/日を薬として投与します。
ほとんどの人が1週間ぐらいでヘモグロビンが改善されます。
以下の食材を摂るように心がけます。
鉄を多く含む食材は 食材100gに対して
- ヒジキ 55mg
- きくらげ 35.2mg
- 焼のり 11.4mg
- ごま 9.6mg
- 大豆 9.4mg
- ホウレンソウ 2.0mg
- レバー(豚) 13.0mg
- 〃(ニワトリ) 9.0mg
- 〃(牛) 4.0mg
- アサリ 3.8mg
- ブリ 1.3mg
- 牛肉(肩ロース) 1.2mg
など、海藻、豆類、魚、肉類に含まれていますので、子どもの食事に注意しましょう。