伝説と歴史が残るマウイ島のランドマーク

作家マーク・トゥエインが「太平洋のヨセミテ」と賞賛した渓谷美

作家マーク・トゥエインが「太平洋のヨセミテ」と賞賛した渓谷美

起伏が激しく、熱帯の木々が茂るマウイ島のニックネームは、「渓谷の島」。その象徴が西マウイのプウ・ククイ山の東に広がるイアオ渓谷です。風雨に削られた山肌を覆うのは、鬱蒼と茂る熱帯植物。古代ハワイアンの聖地、そして、ハワイ島のカメハメハ一世とマウイ島軍が戦った歴史の地でもあり、ミステリアスな雰囲気が漂っています。

イアオ渓谷(イアオ渓谷州立公園)までのアクセス

郡庁があるワイルクの町を抜けて10分ほどでイアオ渓谷に到着

郡庁があるワイルクの町を抜けて10分ほどでイアオ渓谷に到着

州立公園として整備されているイアオ渓谷。アクセスは、レンタカー、または、オプショナルツアーが一般的です。カフルイ空港からイアオ渓谷州立公園まで車で約20分。ワイレアリゾートからは約40分、カアナパリリゾートからは約60分。カフルイ~ワイルクの町を通る32号線がイアオ渓谷道路(Iao Valley Rd.)に名前が変わると、次第に緑濃い谷間へ。その終点にある駐車場がイアオ渓谷州立公園の入口です。

鋭く天を突くイアオ・ニードル

イアオ・ニードルは、半神半人であるマウイが娘を誘惑した青年を岩に変えたものという伝説がある

イアオ・ニードルは、半神半人であるマウイが娘を誘惑した青年を岩に変えたものという伝説がある

公園内には、庭園や自然科学博物館などがありますが、最大の見どころは、マウイ島のランドマークである「クカエモク」、通称イアオ・ニードル。長年の雨や風によって侵食され形成した峰で、谷底からの高さは365メートル。その名の通り、針のように天を突きそびえ立っているのが特徴です。

展望台までのトレイルは、お子さんでも登れる短いコース

展望台までのトレイルは、お子さんでも登れる短いコース

このイアオ・ニードルを至近距離で観ることができる展望台があり、駐車場から15分弱で登れるハイキングコースに。終点の展望台では、迫力あるクカエモクの姿と緑豊かな谷底を眺めることができます。

至高の光と呼ばれるパワースポット

深い緑の渓谷と谷底を流れるイアオ川

深い緑の渓谷と谷底を流れるイアオ川

古代ハワイでは、亡くなった人の骨にはマナ(霊力)が宿り、特に、王や酋長(しゅうちょう、部族の長)など高貴な身分の人の骨には強いマナがあると考えられていました。そのパワーが悪用されないよう、また、魂が安らかに眠るようにと遺骨を隠していたのがこの渓谷なのだそう。イアオとは、ハワイ語で「至高の光」という意味。イアオ渓谷は、今もマナが宿る神聖な場所として崇められています。

ハワイ島からやってきたカメハメハ一世とマウイ島軍が戦った「ケパニワイの戦い」の地

ハワイ島からやってきたカメハメハ一世とマウイ島軍が戦った「ケパニワイの戦い」の地

また、1790年にカメハメハ一世がマウイ征服を果たしたケパニワイの戦いの舞台となったのがこちら。ケパニワイとは、ハワイ語で「水の流れをせき止める」という意味で、谷底を流れるイアオ川が犠牲となった多くの兵士の血で真っ赤に染まり、死体によって川の流れがせき止められたという伝説が残っています。

イアオ渓谷観光は午前中がおすすめ! 開園情報もチェック

トレイルの終点にある展望台

トレイルの終点にある展望台

イアオ渓谷は、ハワイで2番目に雨が多いエリアといわれ、特に午後は天侯が崩れやすく、イアオ・ニードルが雲を被ることも。ガイドが訪れた8月の午後も曇天でした。曇天にそびえるイアオ・ニードルは、荘厳で神秘的な美しさがありますが、青空に映える姿を拝むなら午前中がおすすめです。

駐車場から眺めるイアオ・ニードル

駐車場から眺めるイアオ・ニードル

また、渓谷一帯は台風や大雨などの影響を受けやすく、2016年9月には洪水による土砂崩れ等の被害を受け、1年ほど公園が閉鎖されていました(2017年8月5日再開)。また、2018年春にも公園へ向かう道路が地滑りを起こし、一時閉鎖されたことも。事前にハワイ州土地資源省ウェブサイトで開園情報を確認してからお出掛けください。


<DATA>
Iao Valley State Park(イアオ渓谷州立公園)
アクセス:カフルイ空港から32号線でワイルク方面へ。32号線がイアオ・バレーRd.に変わり、5キロほど直進した終点。約20分(Googleマップ
開園時間:7:00~19:00
駐車場料金:5ドル
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