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「買い時」を決める簡単なルール

うまい「買い時」が分からないと嘆いているあなたに、買い時をみつけるヒントをご紹介します。ポイントは「内なる声」に耳をすますこと?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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「買い時」はいつ?今でしょう?……本当に!?

今回は「買い物」のマネーハックです。買い物の「買い時」を、株の取引などを例えにして考えてみたいと思います。

意外に思うかもしれませんが、買い物をいかに上手にこなすかは、実は資産運用っぽいところがあります。同じ価値のものをいかに安く買えるか、という視点は、「安く買って高く売る」資産運用に通じるところがあるからです。

筆者はよく「価格.com」で欲しいモノを登録しており、ネットショップが値下げ合戦を始めるとメールが届くようにしています。「もっと下がるかも?」「今が最安値かも?」とドキドキしながら最安値を待つ感覚は株の取引と似ているところがあると思います。あまりにも待ち過ぎて最安値を逃すケースなどもありますが、これも株取引の失敗ケースに似ています。

「買い時」はいつ? と聞かれて「今でしょう!」と反応するだけでは、上手な買い物とはいえません。少し考えてみましょう。

「買い時」をみつける方法をいくつか考える

私が思うに、そもそも「買い時」を本気で考えていない人のほうが多いと思います。「欲しいときが買い時」とか「なんとなく欲しかったから」とかそんな感じです。しかし、まじめに考え始めると、納得できる買い時はみつけにくいことが分かります。

問題なく「買い時」といえるのは、たぶん、
A)必要性が明らかに高まったとき
B)これが最安値と考えられる状態のとき

という状態ぐらいでしょう。しかし、それを簡単に見分けられるわけではありません。

ただし、少なくとも言えることがあります。それは、買い時を(B)のように「外にみつける」よりも、(A)のように「自分の中にみつける」ほうが明らかに簡単である、ということです。

外に買い時を求めるというのは「性能が××である」とか「明らかに最安値である」ということですが、そもそもあなたが必要としていないモノに高機能があろうと、安値であろうと意味がありません。必要でないモノをどんな安値で買おうとムダはムダです。

雑誌記者やテレビCMはあなたの中にある必要性なんか分かりませんから、商品の魅力や流行をあなたに訴えてきます。つまり、外から買い時を提案されている状態です。これにふらふらと引きずられるから、むしろ買い時が分からなくなるのです。

自分の中にあるニーズに合わせて商品を選び、補助的に価格を考えれば、満足度のピークを自分に合わせることができます。もし自分の中で必要性が高まっているものであれば、結果として少々高くても納得が得られることもあります。

自分の中の買い時をまず考え、その上で「より安く」を探していけばいいのです。映画「スターウォーズ」のフォースではありませんが、答えは自分の内なるところにあるのです。

>>満足度がピークに達する瞬間をみつける方法は? 次ページで見てみましょう。

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