一体どこに頼めばいいの?
前のページのように仲介会社には、5つの種類がありますが、一番悩むことは「どの会社に頼めばいいの?」ということかと思います。それぞれの会社に特色がありますので、皆様の売却事情や重視したいポイントから選びましょう。以下でおすすめする会社選びのポイントと注意点を説明します。
1.「安心感」で選ぶなら
財閥系・大手の仲介会社を選びましょう。多数の従業員がいますし、営業店舗には10名程度のスタッフはいます。そして多数の顧客のリストもありますので、買い手を探すスピードもあります。しかし、自社の買い手有りきで査定や売却を進めることがあるので注意しましょう。自社の買い手の予算ありきで売却査定をすることもあります。顧客の数が多いことから両手仲介取引をしやすい状況にあるため、売り手の希望や事情をしっかり聞いてくれるかどうか冷静に見極めて下さい。
2.「高く」売りたいなら
不動産売却に特化している会社を選びましょう。不動産売却に特化した会社には売り手だけの仲介に特化し両手仲介取引をしない会社です。そのため、売り手の希望や事情をしっかりと聞くことができること、また売却専門としてのノウハウと買い手側との交渉に長けているなど、より高い価格で売却できる可能性があります。ただ、この形態をとっている会社の数が少ないため、売却に特化している会社同士の比較がしづらいことがデメリットです。また、大手・中堅の仲介会社は、この形態をとっている会社が無いため選ぶことができません。
3.物件の「専門知識」で選ぶなら
マンションや一戸建てに特化した仲介会社が良いでしょう特に一戸建ての売却方法はマンションと比較して難しいです。さまざまな法規や特徴また違法建築などもあるため、熟知していない会社が行うとトラブルになるケースがあります。
4.「親近感」で選ぶなら
分譲会社の系列の仲介会社を選びましょう。分譲会社系列は、新築で購入した人にとって一番親近感がある会社です。しかし、担当が「私たちはこのマンションを分譲している会社の関連会社なので、魅力を一番わかっています。」と言うことがあるのですがこれは営業トークですので注意しましょう。分譲したのはデベロッパーであり関連会社である仲介会社ではありません。担当の知識がどの程度かに注意して話を聞くといいでしょう。
5.頻繁に「掃除」などして欲しいなら
地域に密着した地元の仲介会社を選びましょう。物件からの近い場所に店舗があり、管理物件も多いため、頻繁にお部屋の確認をすることができます。しかし、地元に詳しい反面、売却が得意とは言えません。売却を受託している件数も少ないため、売却ノウハウも少ないです。広告方法もインターネットを活用出来ていない会社も多いことに注意してください。
仲介会社はたくさんあるため、依頼する会社を簡単に選ぶことは難しいです。無作為に声がけをするのではなく、まずは売り手の売却事情や重視したいポイントから、会社を絞り込むといいでしょう。また会社選びともに、信頼できる担当者と出会えるかどうかも重要です。最初から1社に絞り込むのではなく、複数の会社の担当者と話した上で決定するといいでしょう。