お金はぐるぐる回って社会に活用されるもの

ウォーレン・バフェットは、両親から1円も相続を受けず、自分の力で470億ドル
投資の意味を考えてみる

投資の意味を考えてみる

以上の個人資産を築き上げた、稀代の投資家です。しかし、ハーバード大やスタンフォード大など、トップクラスのビジネススクールで、彼が研究テーマとして取り上げられることはほとんどないそうです。

お金を増やすという、個人の幸福の観点からは重要なはずのテーマにもかかわらず、学問の対象としては、ほとんど無視されているということです。しかし、そのビジネススクールだって、儲けるための勉強をするところなのに、世の中とは不思議なものです。

それはやはり、世の中には、投資や資産運用を「うさんくさい」「あぶく銭だ」と否定している人がいるからでしょう。私も、ある出版者の社長から、「投資で儲けた人の言うことなんて信用できない」と言われたことがあります(苦笑)。
もちろん、考え方は人それぞれなので、それが良いわけでも悪いわけでもありません。しかし、お金に「信用創造」という機能があることを知ると、富裕層と呼ばれる人たちの目の付け所を知ることができます。

銀行にお金を預けると、銀行はその預金の一部を使って、企業に貸し出したり、株式などに投資したりします。企業は、得たお金を使って工場を建てたり商品を仕入れたりして、もっと売上を上げようとします。そして、企業はその利益の中から、借入金の場合は利息と元本を銀行に返済し、株式の場合は配当をします。銀行は、得られる利息や配当のうちの何%かを、預金者に還元します。

あるいは直接企業の株式を買っても同じです。たとえばファーストリテイリング(以下ユニクロ)の株を買うと、ユニクロはそのお金で新商品を開発したり、店舗を出店したりします。

こうしてお金はぐるぐる回って、いろんな形で活用され、配当やキャピタルゲインとなって、自分の元に戻ってきます。このように、投資をすることによって、私たちの生活はより便利に、より快適になるわけですから、こうした活動は社会貢献のひとつの方法とも言えます。

言い方を変えれば、私たちが預けたお金を企業や銀行が勝手に運用してくれて、自分は何もしなくても利息・配当などの収入が得られるわけです。つまり、自分が会社に行っている間も、寝ている間も、食事している間も、旅行に行っている間も、自分のお金を誰かが増やしてくれる、ということです。ならば、お金のそういう機能を活かさない手はないと思いませんか?

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。