ルームシェア・シェアハウス/ルームシェア・シェアハウスの基礎知識

シェアハウスの掃除や家事はどうする? 気になる家事事情

シェアハウスでの掃除や洗濯、食事は皆でどこまでシェアするのでしょうか? 戸惑いがちな「家事ルール」、そのルールは家によってさまざまです。これから住むことを検討する人はもちろん、既に住んでいる人も気になる、シェアハウスの家事事情を教えます。

阿部 珠恵

執筆者:阿部 珠恵

ルームシェア・シェアハウスガイド

シェアハウスの掃除などの家事にルールはある?

シェアハウスの掃除などの家事にルールはある?

シェアハウスに住んでいると「掃除や食事ってどうしてるの?」と聞かれることが度々あります。

食事や洗濯、掃除などの家事については、誰しもが「私のやり方」をもっています。しかし他人と一緒に住めば「私のやり方」だけではやっていけません。シェアハウス暮らしを考える人の中には「私ズボラだけどやって行けるかな…」と不安になる人もいるのでは?また既にシェアハウスで暮らしている人も「他のシェアハウスのルールってどうなってるんだろう」と気になる人もいるかもしれません。

そこで今回はシェアハウスでの家事ルールについてお伝えします。家庭で家事ルールがさまざまなように、シェアハウスでもそれぞれルールは違いますが、よくあるルールについて、いくつかご紹介したいと思います。
   

シェアハウスの食事:各々で自由に、ときどき皆で

シェアハウスのキッチンの使い方ルール

シェアハウスのキッチンの使い方ルール

皆で一緒にご飯を食べることはシェアハウスの醍醐味!我が家でも、家に全員いるときは皆で買い出しをしてご飯を作ります。友達を呼んで飲み会をする、なんてこともシェアハウスではよく見られる光景です。

しかし基本的に、食事は各自で自由に、という所がほとんどです。当然、食費も自分の食べる分を負担することになりますが、シェアできるものはする、という場面は多くみられます。例えば油や調味料など、皆で使うものは共同出資して買ったり、個人が購入したものでも食べていいものは「食べてください」と書いて置いておくなど、シェアのルールは家でさまざまです。昔遊びに行ったシェアハウスで、フライパンに入っていた麻婆豆腐の横に「麻婆豆腐 食べる人は20円」という紙が置いてあったなんてこともありました(笑)。
 
シェアハウスのキッチンの使い方ルール

キッチンの使い方をマニュアル化している家も。

キッチンの使い方は家によってさまざまだと言えど、ある程度決めておくのがオススメ。冷蔵庫に入れるときには名前を書く、洗ったものはすぐ片付けるなど、他人に迷惑をかけないための最低限の決まりはあってもよいでしょう。
 

シェアハウスの洗濯:「自分のものは自分で」が主

シェアハウスでの洗濯ルールとは

シェアハウスでの洗濯ルールとは

洗濯は個人個人でやるところが多いようです。共用部の洗濯物、たとえばトイレのタオルなどは、気が付いた人が自分のものと一緒に洗うなどで対応できますし、洗う当番を決めるのもよいでしょう。特に細かいルールが不要そうな洗濯ですが、洗濯機を回す時間については、夜11時以降はNGなどのルールを設け、騒音に配慮する家も多いようです。
 

シェアハウスの掃除:同居人の「掃除レベル」のすり合わせが肝

シェアハウスでの掃除ルールとは

シェアハウスでの掃除ルールとは

シェアハウスでは、個室部分の掃除は各自で行うのが基本ですが、リビングやトイレ、キッチンなど共有部分の掃除はどうするのでしょうか。

事業会社が提供するシェアハウスの場合、共有部分は定期的に清掃会社が入るところもありますが、それ以外のシェアハウスでは、居住者同士で掃除のルールを決めていくことになります。毎日掃除をやらないと気が済まない人、汚れが気になったときだけやればいいやという人…と掃除への意識レベルはさまざま。だからこそ、住む人同士の性格にあわせたルール作りが必要です。

気になった人がその時にやる、というざっくりしたルールのところもあります。しかし、あまり散らかっていても気にしない人たちの中に、一人こまめに掃除する人がいると「私ばっかり…」という不満が溜まる原因にもなってしまいます。こんな場合、公平性を保つために当番制として回していったり、その人を「掃除係」にして、他の人は「ゴミ出し」「洗濯」など他のことをやる分業制にしたりというのも一手でしょう。
 

シェアハウスでは家事以外でも、気になることはルール化してしまう

この前お邪魔したシェアハウスで、洗い物をしまおうとして棚を開けたらびっくり!お皿のしまい方が棚の扉に貼ってありました。適当にお皿を戻すと、次に使う人がお皿を探せなくなってしまうことを防止するための策のようです。
 
トイレの張り紙

あるシェアハウスのトイレには、こんな注意書きが。座ってしましょうということだそうです(笑)

シェアハウスを始めると、同居人のちょっとした家事のやり方にイラッとしてしまうこともあるでしょう。私もシェアハウスを始めたばかりのときは「私って心が狭いのかも…」と落ち込みました。ただこの悩み、シェアハウスに住む人のほとんどに共感されますし、他人と住むうえで当たり前の反応です。「洗ったお皿はすぐにしまってほしい」「音楽聞いている音、深夜はちょっと気になる」など、感じる不満はさまざまでしょうが、まず言ってみることが一番重要です。意外と「あ、気づかなかった!ゴメン!」と言われ、サクッと解決することも。絶対辞めてほしいことは「深夜12時以降、音楽はヘッドホンで聴こうね」と、ルールにすることをオススメします。
 

シェアハウスの掃除などの家事は「我が家ルール」づくりを楽しんで!

いかがでしたか?意外とルールが少ないと感じた人もいるでしょうし、「結構いろいろやらないといけないなあ」と不安に思った人もいるかもしれません。でも、シェアハウスのルールは住む人次第。「そんなに家事は負担できない」ということであれば、それに合わせたルールを考えればいいんです。大切なのは「シェアハウスを楽しみたい」という気持ちと、一緒に住む仲間への配慮。あとは我慢しないこと!気になることはなるべく声に出して、皆で「我が家ルール」を作ることを楽しんでほしいと思います。

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