東京・神奈川・千葉・埼玉に住む/23区南[目黒・世田谷・大田・品川]

住みやすい街づくりへの取り組み盛ん(2ページ目)

住宅地としての人気の高い23区南エリア。いっそう住みやすい街にしていこうと、さまざまな取り組みが行われています。行政、地元商店街、エリアとの馴染みが深い企業などの各種の取り組みを紹介しましょう。

執筆者:山下 和之

世田谷区の区民は住みやすさに及第点

世田谷区民の8割近くが「住みやすい」と感じている
世田谷区民の8割近くが「住みやすい」と感じている
世田谷区では区制推進の基礎資料として毎年、「世田谷区民意識調査」実施していますが、今年も6月に実施した調査の結果がまとまりました。それによると、現在の暮らしについては、16.3%の人が「十分満足している」とし、「十分とはいえないが満足している」の63.3%と合わせると、8割近い人が満足しているという結果でした。また、住みやすさについても、30.5%が「非常に住みやすい」とし、「やや住みやすい」の48.2%を加えると、やはり8割近い人が住みやすいと考えています。そのため、今後についても、8割近くの人が世田谷区に「すみたいと思う」と回答しています。住宅地としての人気が高い世田谷区ですが、実際に住んでいる人たちの意見からも、その人気の高さが裏付けられたといえそうです。

ただ、課題があるのも事実。地域における日常生活での困りごとについては、「道路が狭くて危険」(24.8%)、「地域の治安が悪くなった」(20.3%)、「放置自転車が多くて迷惑」(19.8%)、「車など交通が激しい」(17.8%)、「カラス等の鳥獣による被害」(17.7%)、「住宅が密集しすぎている」(14.7%)――などが上がっています。世田谷区への住替えを希望している人には参考になる調査といえそうです。

【関連サイト】
世田谷区役所


品川区の名所や名物を満喫する1日

昨年初めて実施して好評だったのを受けて、今年も12月1日に「第2回しながわの商店街・東急沿線いいもの巡り」が実施されます。これは、しながわ観光協会、品川区、品川区商店街連合会、東京商工会議所品川支部、東京急行電鉄などが共同で開催するイベント。東急池上線・大井町線旗の台駅と、東急目黒線武蔵小山駅間の約7.4kmのコースを散策しながら、その途中にある武蔵小山商店街、戸越銀座商店街などの区内の24の商店街を巡って食事や買物を楽しんでもらおうというものです。参加者にはコースマップが配布され、それを持参すると参加店舗での名物の試食などのサービスが受けられるほか、コース上の名所旧跡では、地元ボランティアの観光ガイドもつきます。

参加希望者は11月25日までにインターネットか往復はがきで申し込む必要があります。どんな商店街や名所旧跡があるのかは、マイホームのエリア選びでも気になるところ。このエリアでの物件探しを考えている人は、ぜひ参加しておきたいところです。

【関連サイト】
東京急行電鉄株式会社ニュースリリース(PDF)


大森北一丁目開発の民間事業者募集中

大田区では、区が所有する大森北一丁目の用地の開発を行う民間事業者を募集、本格的な事業化に着手します。その募集に当たっての計画は次の5つの柱から成ります。

1.特別出張所・集会室・図書館を移転して、その機能更新を目指す
2.地域の活性化に寄与する魅力のあるにぎわい施設機能の導入を目指す
3.定期借地権制度の活用を基本とし、民間事業者のノウハウを活用することで地域に最適な複合施設の建設を目指す
4.地域の街づくりと連携・協調のできる施設の誘致を目指す
5.大森駅周辺の公設駐輪場の拡充を目指す

開発に関心のある民間事業者はこうした方針を盛り込んだ提案を作成して区に提出、審査の上、事業者が決められ、計画の実現に向けて動き出すことになります。周辺に住む人だけではなく、このエリアへの住み替えを希望している人なども、その動向から目が離せないのではないでしょうか。

【関連サイト】
大田区役所

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