使う「前」に悩み、悩んだあとは気持ちよく使う
当たり前だと思い込んでいる固定観念をひっくり返し、お金との新しいつきあいかたを考えるマネーハックのコーナー、今回は「気持ちのいいお金の使い方」を少し考えてみます。「お金を使って気持ちよくなるのは一瞬だけだよ」と思い込んでいる人がいます。あるいは「お金を使うほど、後悔ばかりが残る」という人もいるようです。しかし、こうしたお金の使い方をする人の多くが「使う前に悩まず、使った後に悩む」パターンに陥っています。
お金を使うときは、使う「前」にいかに悩んだかが、その満足度を高めます。まず、買う前にしっかり悩むことで、ムダな消費を避ける可能性が高まります。衝動買いが失敗するのは買う前にしっかり検討する時間をとらないからですが、「前」に悩む必要性を示しています。
悩んだ時間をしっかり取ると、お値打ちになることもあります。基本的にモノやサービスの値段は下がっていきますので、「欲しいけどちょっと高いから踏ん切りがつかない」というようなモノの値段がある日下がって、買い物の満足が100%になることもよくあります。
また、悩んだ時間も楽しめると、買ったあとに少し外れの買い物であっても、お金を使ったトータルでの満足感に納得をすることもできます。買い物をする前に「何を買おうかな」とわくわくしながらカタログを見る時間は、実は大事にしたほうが満足度を高めたりします。
実は、買い物は買い物をする「前」に勝負が半分ついている、ぐらいに考えたほうがいいのです。
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