ウェブサイトを電子書籍化して配布したい

All About Books書店

All About Books書店

昨今、電子書籍端末もたくさん発売され、スマートフォンやPC上で動作する電子書籍リーダーも多く公開されるようになりました。電子書籍販売サイトも続々と登場しています。All Aboutでも、「All About Books書店」で電子書籍の販売を始めています。

自身のウェブサイトに掲載している情報を、電子書籍の形にまとめて配布してみたいと思われる方々も多いのではないでしょうか。ウェブサイトを電子書籍化するのは、実はそれほど難しくはありません。


 

電子書籍のオープンな標準規格「EPUB」形式のファイルを作る

電子書籍のデータ形式(フォーマット)はいくつかありますが、「EPUB(イーパブ)」という形式がオープンな標準フォーマットになっています。EPUBは、HTMLやCSSなどのウェブを構成する技術が活用されているデータ形式です。印刷物に近いPDFとは異なり、閲覧環境に応じたリキッド(リフロー)レイアウトが可能で、改行位置や文字サイズは閲覧環境側で調整できます。

一太郎2013のEPUB保存機能

一太郎2013のEPUB保存機能

EPUBファイルを作成できる市販ソフトウェアには、Adobeの「InDesign」や、ジャストシステムの「一太郎」などがあります。フリーソフトでもいくつか公開されていますし、ウェブ上でEPUBファイルを生成するサービスなどもあります。

EPUBファイルは、HTMLやCSSなどで記述された構成ファイルをZIP形式に圧縮したものなので、テキストエディタとZIP圧縮ツールだけで作ることも不可能ではありません。


 

EPUBファイルを作成できるフリーソフト「Sigil(シジル)」

EPUB作成フリーソフト「Sigil」

EPUB作成フリーソフト「Sigil」

EPUBファイルを作成できるフリーソフトの1つとして「Sigil」があります。Windows版とMac版が用意されており、ソースコードも公開されています。配布サイトからダウンロードして、無償で使うことができます。

そこで今回は、このSigilを使って、既存ウェブサイトのHTMLを流用しつつEPUBファイルを作る(電子書籍化する)方法を解説致します。


 
機能の多くは日本語化済み

機能の多くは日本語化済み

本記事では、本稿執筆時点でのWindows版Sigilの最新版であるVer 0.7.1を使って解説しています。インターフェイスの多くは日本語化されており、バージョンが上がるにつれて、日本語化の完了箇所は増えています。本記事では英語になっている部分も、今後のバージョンでは日本語になっている可能性があります。


 

既存のウェブサイトを元にして電子書籍(EPUB)化する方法

ウェブページのHTMLやCSS等を元にして、電子書籍(EPUB)を作成

ウェブページのHTMLやCSS等を元にして、電子書籍(EPUB)を作成

今回は、1から電子書籍を作るのではなく、「既存のウェブサイトをEPUB化する」という前提で解説します。

ウェブサイトには既に、デザインを作るCSSや、HTML・XHTMLで書かれた本文があるはずです。それらをほぼそのまま流用する形でEPUB化すれば、とても楽に電子書籍(EPUBファイル)を作成できます。


 
【目次】
1. EPUB作成ソフト「Sigil」の入手方法、インストール方法
2. 「Sigil」の画面構成と編集方法、日本語化などの設定方法
3. ウェブサイトのHTMLを元にして、「Sigil」で電子書籍ページを作る方法
4. 目次・メタデータを追加して、1つの電子書籍(EPUBファイル)として完成させる方法


 
それでは、まずはEPUBファイルを作成できるフリーソフト「Sigil」をダウンロード・インストールする方法からご紹介致します。