香港でアラミスの新作発表会が開催に
先日、アラミス ラボ シリーズの新製品「プロ LS フェース トリートメント」のグローバルの発表会が行われました。アジア各国の美容ジャーナリストが招待されたもので、日本からは私、そして地元の香港、台湾、韓国などたくさんの男性美容に関わる人々が一堂に会しました。アジアで不動の人気を誇る台湾の俳優、ジョセフ・チャン(張孝全)氏もスペシャルゲストとして参加した華やかなもの。香港・中環(セントラル)のスターフェリーのピアにある眺望のよいレストラン「WATERMARK」にて盛大に行われた発表会。また、今回はアラミスを支えるビッグパーソンの2人にインタビューをすることができました。そこで、アジアと欧米の美容意識の違いやその理由、そして新たな挑戦に踏み切ったラボ シリーズの今後など、最新の男性美容を知る上で必要なトピックを徹底取材してきましたので、ここにご報告します。
スポークスパーソンが語る、最新の男性美容事情
アラミス ラボ シリーズのスポークスパーソンであり、教育担当も兼ねるリチャード・ソーヤー氏にアジアと欧米の男性美容について伺ってみました。藤村:英国出身で、世界中を飛び回り、今はアジアに住んでいるソーヤーさん。そんなグローバルな貴方の目から見て、欧米の男性とアジア人の男性の間では美容意識の違いを感じますか?
ソーヤー(以下敬称略):北米やヨーロッパを回っていると、一般男性の美容意識の低さを感じますよ。むしろアジアのソフィスティケーティッドされた男性たちの方がその意識は高いといえるでしょうね。
藤村:なるほど、そうですか。例えばどう、違うのでしょうか?
ソーヤー:コスメだけでなく、ダイエットや栄養管理、健康維持、エクササイズなどオープンな気持ちで積極的に取り組んでいるのは、ここ香港もそうですが、日本や韓国などの先進的なアジアの男性たちなんじゃないかと思います。
もちろん、一般的に意識が高くないと思える欧米でも、ティーンエージャーはヘアケアに関心がありますよね。ジェルやワックスなどスーパーにはたくさん並んでいるし、そして実際に彼らはそういうものを買っているんです。
藤村:日本でも同じ状況ですよ。若い男性はケアすることに熱心です。若いうちはケアしても、だんだんとおろそかになるのは洋の東西を問わずに同じことなのかもしれませんね。
ソーヤー:たしかに年齢によるものは大きいですね。私の感覚だと35歳以下の、主に20代はファッションもスキンケアも楽しんでいる。グッドルッキングであることにとても興味があるんですよね。パートナーのために努力するってのもありますしね。
藤村:では、ズバリ!アジアと欧米で決定的な違いは何だと思いますか?
ソーヤー:東洋ではマッサージの文化がありますよね。あと、医食同源のように食事が体を作るという思想が根本的に根付いている。これが大きいと考えているんです。ホリスティックな考え方っていうべきでしょうか。内と外との連動がアジアにはある。でも西洋では、あんまりそういう風な考え方をしないんだよね。私自身、アジアに住んでみてそれを実感したんです。
藤村:ああ、それは非常に興味深い意見ですね。私たちはそういう考え方があまりに自然にあるので、ホリスティックとスキンケアが結びつく、そこまで考えたことはあまりなかったように思います。
次のページでは、開発担当のシャンダ・スワックハマー女史にインタビューをしています。