投資信託/NISA(日本版ISA)とは?その活用法

投資マル優(日本版ISA)始まる!(2ページ目)

来年1月からスタートする「日本版ISA」の口座開設が、今年の10月に解禁されます。収益にかかる税率が20%に戻る中で個人が持てる非課税枠ですから、今からじっくり活用を検討しておきたいもの。制度の概要やルールを確認しておくとともに、制度に向く商品についてもみておきましょう。

執筆者:村岡 里香

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非課税投資枠は毎年100万円、非課税期間はそれぞれ5年

一度売却したらその分の非課税枠は終了!

一度売却したらその分の非課税枠は終了!

金融機関でISA口座を開くと、2014年から2023年までの10年間毎年新規の投資額100万円の非課税枠を持つことができます。非課税期間はそれぞれ5年間です。

つまり、年間投資額100万円までであれば、株式や株式投信の配当金を非課税で受けとりながら保有できます。そして5年未満で売却して利益が出たら、その利益も非課税で受け取ることができるのです。なお一度売却すると、その売却分の非課税枠はもう使えなくなります。

ロールオーバーすれば非課税期間を実質10年持てる

非課税期間が終了したら必ず売却しなければいけないか?というとそういうわけではありません。他の特定口座や一般口座にそのまま移動させることが可能です(その場合、移動時点の価格が新たな取得価格になります)。ただし、その時点の価格から生じる値上がり益や払い出される配当金は、20%の税率で課税されることになります。

または、課税口座に移すのではなく、ロールオーバーといって次の年の非課税投資枠に移し替えることで、さらに5年の非課税期間を持たせることも可能です。つまり新しい非課税投資枠にあてることができれば、その投資元本については最長10年の非課税期間をもてるわけです。

他の口座の損益と損益通算はできない

日本版ISAの注意点は、他口座の損益との損益通算ができないこと。ISA口座で売却損を出しても、他の特定口座や一般口座の損益と相殺して税金を安くすることはできないのです。よってできるだけ非課税期間内に売却益を得られるよう安定的な商品を選んだり、定時定額投資で高値づかみのリスクを避けることが大事になるのです。

では、ISA口座で投資するならどんな商品が向いているのでしょうか。次のページへ>>>>
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