業績堅調な高砂香料工業(4914)に注目!
業績堅調な高砂香料工業に注目!
まず、同社の2013年3月期の第3四半期までの業績ですが、売上が前年同期比3.0%増の904億7000万円、営業利益が15.3%増の54億8000万円、経常利益が22.1%増の60億4600万円、純利益が56.6%増の40億5300万円と、売上の伸びは小幅ですが、大幅増益になっています。
2013年3月期は業績の上方修正への期待も
業績が堅調な要因としては、地域別に見てアジアの売上が堅調に伸びていることがあると思います。上半期までの地位別の売上の伸び率と構成比ですが、日本が前年同期比0.3%減の358億円(売上構成比率60%)、米州が1.5%増の99億円(売上構成比率16%)、欧州が9.8%減の67億円(売上構成比率11%)、アジアが13.6%増の77億円となっています。具体的には東南アジアと中国向けの売上が堅調のようですが、これらの国は先進国に比べて高い経済成長率が続いていますので、今後も業績拡大が期待できるところだと思います。また、上半期は円高で米州で3億円、欧州で8億円、アジアで1億円の為替のマイナス要因がありました。たとえば欧州は9.8%減となっていますが、為替要因を除けばほぼ横ばいです。そして、2013年3月期の通期業績予想を見てみると、売上が0.3%増の1140億円、営業利益が30.9%増の52億円、経常利益が21.0%増の52億円、純利益が74.7%増の31億円となっており、第3四半期時点で各段階の利益は通期予想を超過しています。
さらに、第4四半期の業績について期待できるのは円安による増益効果です。前述のように海外売上比率が約4割ですので、現在進んでいる円安によって、第4四半期は為替による増益効果が期待できると思います。つまり通期業績予想は上方修正される可能性があるのではないかと思うのです。
株価は非常に綺麗な形での上昇が続いていますが、仮に第4四半期の純利益がゼロだったとして第3四半期のEPSのままだったとしてもPERは12.76倍(株価521円で計算)で割高感はないと思います。
参考:日本株通信
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。