とは言え、ネット証券に口座を開く際には慣れない記入項目もありますので、「どんな手続きが必要かな」と不安に思っている人も多いかもしれません。そこで、どんな点に注意したらよいのか、ネット証券に口座を開くまでの具体的な流れを解説していきます。(証券会社によっては違う用語の場合もありますのでご了承下さい。)
1:口座を開く証券会社のホームページにアクセス
パソコンやスマートフォン(もしくはiPhone)で検索して、証券会社のホームページを開きます。そして、「口座開設はこちら」等をクリックし、個人用の証券総合口座を開設するための情報を入力します。なお、住所等で半角英数、全角英数の入力が難しい場合には、一度メモ帳等で記入したものをコピー&ペーストすると良いでしょう。
●特定口座/一般口座の選択
特定口座と一般口座から選択します。特定口座を選択すると、証券会社が売買の管理や計算をしてくれ、確定申告の手間を省いてくれます。源泉徴収の有無を選択できますので、確定申告が面倒な人は源泉徴収を選択しましょう。年度の途中で口座の変更はできませんが、毎年最初の取引までなら変更が可能です。
口座選択の簡便な判断目安としては、次の3つが考えられるでしょう。
- 確定申告の有無 ⇒ 特定か一般か
- 配偶者控除や扶養控除等の適用の有無 ⇒ 特定の源泉有りかなしか
- 給与所得者で1年間の利益が20万円以 ⇒ 特定か一般か
●内部者登録の記入
内部者登録とは、会社の内部者情報に接する立場にある会社役員等が、その特別な立場を利用して会社の重要な内部情報を知り、情報が公表される前にこの会社の株を売買するインサイダー取引(内部者取引)を未然に防止するための登録です。該当する場合は必ず入力します。
2:口座開設完了のお知らせの確認
入力作業が完了した後、証券会社によって日数は異なりますが、数日で口座開設申込書の封書が届くのが一般的です。口座開設申込書類が届いたら、間違いがないかを確認します。間違っている箇所は訂正、必要な箇所に署名捺印し、本人確認書類(証券会社が指定している中から選択)を用意し、指定された封筒で返送します。最近では、本人確認資料等をデータファイルで送ることで1~2日程度で口座が解説できる場合もあります。口座開設方法が選択できる場合には、すぐに取引したい場合はオンラインを、時間がかかってもいい場合には封書を選べばよいでしょう。
どちらの場合も、口座開設の手続きが証券会社で完了したら、会員ID、パスワード、取引暗証番号、入金先銀行口座等が記入された口座開設完了の書類もしくはメール等が届きます。
口座開設完了の通知が届いた日から取引を行うことができます。記載されたIDやパスワード等を入力して、まずは自分の口座にログインしてみましょう。