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葛飾区や墨田区などでも大規模開発始動(2ページ目)

湾岸エリアでは相変わらず各種の大規模開発が進められていますが、葛飾区や墨田区でも工場跡地、既成市街地再開発による大規模開発が始動しています。マンション供給が期待できる事業も少なくありません。

執筆者:山下 和之

大規模物件急増でマンション内保育所増加

子育て世代にとってマンション内保育所は高い付加価値に
子育て世代にとってマンション内保育所は高い付加価値に
東京都の江東区のほか、川崎市の武蔵小杉エリアなど、大規模マンション開発が続くエリアでは、乳幼児が急増し、保育所不足が深刻な問題になるのではないかと懸念されています。このため、自治体のなかには、マンション内に住民用の認可保育所設置を推進し、その運営費を助成する動きも出てきました。マンション内に住民向けの保育所ができれば、出勤前に子どもを保育所に預けて、そのまま電車に乗ることができます。競争が激化するなかで大きなアドバンテージになることもあって、分譲会社もマンション内に認可保育所を誘致する動きが強めています。マンション購入を考える子育て世代にとっては、朗報といえるでしょう。

たとえば、江東区豊洲もここ数年大規模マンション開発が続いていますが、「アーバンドックパークシティ豊洲COURT-C」内にも、2008年4月から「(仮称)シンフォニア保育園」が開設されます。2時間延長保育、産休開け保育、障害児保育、緊急一時保育などにも対応してくれるので、入居時の安心感がいっそう高まるのではないでしょうか。

有明に「国営東京臨海広域防災公園」

2008年3月、東京都江東区と川崎市に国営初の防災公園が誕生します。設置されるのは、「国営東京臨海広域防災公園」で、江東区の「有明の丘地区」と、川崎市の「東扇島地区」の2地区にまたがる広大なエリアになります。有明の丘が大規模災害発生時の現地対策本部としての機能を持ち、東扇島が物流拠点として救援物資の荷捌き場になるそうです。

そんな機能が役立つような大規模災害などやってきてほしくないものですが、身近にそうした存在があれば、何かと安心であるのはいうまでもありません。しかも、通常時はイベント会場などとして利用されます。有明の丘地区だけでも13.2万m2にも達する規模で、オープンスペースになりますから、近隣に住む人たちにとっては地域のコミュニケーションの場になるのではないでしょうか。

臨海副都心でまだまだ続く大規模開発

臨海副都心にはまだまだ広大な開発エリアが残されていますが、このほど江東区有明1丁目で、総戸数1,100戸の大規模マンション計画が明らかになりました。これは、東京建物、東武鉄道、大東運輸3社による「(仮称)有明TT」を東京都が都市計画決定して告示したもので、2008年9月に着工され、2011年3月に竣工する予定です。

計画によると、現地は有明テニスの森公園の北側に位置し、敷地面積は約1.8万m2。ここに地上34階・地下1階の超高層マンションが建設されます。1LDKから4LDKまでさまざまな間取りプランが用意されますが、2LDKと3LDKが中心になるようです。マンション内には一定の商業施設、保育所も誘致されて、入居者のニーズに対応するほか、都心物件としては比較的多い約900台分の駐車場が確保されなど、特色あるマンションになりそうです。

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