生命保険/生命保険の使い方・請求方法

保険金・給付金の請求方法&請求漏れを防ぐには?

生命保険は死亡や入院などで想定外のお金が入用になったときに備えて加入しておくものです。と言うことは、保険金・給付金をもらう事態が起きたときにきちんともらって初めて目的が達せられということです。そこで、保険金などの請求方法、そして請求漏れを防ぐために知っておきたい知識を紹介します。保険金・給付金の請求権は、原則、3年で時効になるので、なるべく早く請求しましょう。

執筆者:小川 千尋

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保険金・給付金の請求方法は?

保険金・給付金の請求は、スマホでできる会社も。

保険金・給付金の請求は、スマホでできる会社も。

死亡保険に加入していて死亡したときは死亡保険金が、医療保険または医療特約に加入していて入院したときは入院給付金がもらえます。これら、保険金・給付金が支払われる事態が起きたことは保険会社にはわからないので、請求作業は、まず保険会社に連絡することからスタートします。

連絡方法は担当の営業職員でもいいですし、支社などの窓口、各社が用意しているコールセンターなど、どれでもOKです。連絡するときは保険証券を用意しておくと、保険会社からの案内がスムーズに進みます。

保険金・給付金は種類によって必要な書類が異なります。例えば死亡保険金の請求は保険会社で若干異なりますが、保険証券、死亡保険金請求書、被保険者の住民票、保険金受取人の戸籍抄本と印鑑証明書、医師の死亡診断書または死体検案書などが必要です。入院・手術給付金の請求に必要なのは、これも保険会社で異なりますが、保険証券、入院給付金請求書、医師による診断書などです。請求書は会社所定のもので、診断書類は会社所定のものと病院のものでいい会社があります。

入院給付金については、請求金額が少額の場合は医師による請求書ではなく、病院の領収書でOKな会社もあるので、問い合わせるときに確認しましょう。

さて、保険会社に問い合わせると、請求する保険金・給付金によって異なる必要種類の案内と会社所定の書類を送ってくれます(営業職員は持参してくれるかも)。これが手元に届いたら必要な書類を用意し、書類に必要事項を書き込んで返送します。必要書類が揃っていて必要事項に記入漏れがなければ、保険金・給付金は一週間程度で指定の金融機関の口座に振り込まれます。

なお、満期保険金や生存給付金は、もらえる時期がきたら保険会社から連絡があるので、その案内に従って請求します。

保険金・給付金の請求権は、原則、3年で時効を迎えるので、早めに手続きをしましょう。

請求漏れを防ぐには?

2006年ごろ、生命保険会社の不払いが発覚して社会問題になりました。せっかく加入しているのに肝心なときにもらい損ねるのはもったいないもの。請求漏れのないように気を付けましょう。そのためには、加入している保険の支払い事由を「契約のしおり」や各社のHP、請求手続きに関するガイドブックを見てしっかり確認をしておいてください。そして、請求するときに、他にもらえる給付金などはないか保険会社に聞くといいでしょう。

保険会社は不払い問題を起こした反省から、払える保険金・給付金を一生懸命に調べてくれますので。これから加入するなら、支払い事由が複雑な商品には入らないのも、請求漏れを防ぐ一法です。

請求をするにあたって問題なことがあります。高度障がい保険金、三大疾病保険金、入院など医療関係の給付金、介護保険金、リビング・ニーズ特約保険金の受取人は被保険者本人で、被保険者自身が請求しなければならないことです。被保険者が保険金・給付金を請求できればいいですが、意識がない、意識はあっても正常な判断ができる状態ではない、ガンなどの病名を告知されていないときは請求したくてもできません。この問題は、過去の不払いの原因の1つでもありました。

そこで、現在では、ほとんどの保険会社が「指定代理請求制度」を導入しています。この制度は、特約(特約保険料は無料)としている保険会社が多く、あらかじめ保険金・給付金などは被保険者に代わって請求できる人を指定しておくもの。指定代理請求人になれるのは、被保険者と同居または生計を一にしている被保険者の戸籍上の配偶者または3親等以内の親族です。これより範囲を広げている保険会社もあるので、確認しておきましょう。

この制度は、新規加入時はもちろん、契約の途中でも特約を付加できます。まだの人は、早く特約を付加しておきましょう。


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