萩の庶民の味 「魚ロッケ」
「肉屋のコロッケ」ならぬ、「海産物屋の魚ロッケ」という文化がこの地域には古くからあります。古きよき日本のファーストフードといえば、「肉屋のコロッケ」ですが、古くから近海ものをすり身に加工する業者が多かったこの地域では、「海産物屋の魚ロッケ」が文化として強く定着しています。今でこそ若者のおやつとして、歩きながら食べることは無くなってきていますが、酒の肴、ご飯のおかずに大人気です。
「荒川蒲鉾店」は古くから市内中心部で水産加工品を取り扱うお店です。昔から萩市の魚ロッケといえば、やっぱりここです。昔ながらのショーケースに並ぶ姿も風流です。味も見た目も、まさに「魚ロッケ」です。かまぼこやちくわを作る魚のすり身にパン粉の衣をつけて揚げた魚肉コロッケです。
味付けがしっかりしているのでソースや醤油は必要なし。最初はそのまま、がぶり、といってください。ひと手間を加えるなら、網であぶって、大根おろしと唐辛子 で肴の風味を引き立てる食べ方がオススメです。
■荒川蒲鉾店
住所:萩市東田町46
電話:0838-22-0377
営業時間:7:00~19:00
定休日:元旦のみ
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