荘厳な雰囲気でたたずむ 「明洞聖堂」
韓国のカトリック教会の総本山が明洞聖堂です。1898年に現在は大勢の若者が集まる街、明洞の一画の小高い丘の上に、フランス人神父コストによって創建されて以来、100年以上の歴史をもっています。
韓国でカトリック教を信仰する人は現在では国民の10パーセントに及びます。ソウル大教区主教の明洞聖堂には、毎週日曜日になると数多くの信者がミサに訪れています。
韓国産の20種類の赤、グレーの煉瓦を組み合わせながら、ゴシック様式に基づいて設計されています。アーチ形の窓をもった高さ45メートルの尖塔は、明洞のどこからでも見ることができるため、街のシンボルとなり方角を確認する格好の目印になっています。
1980年代のパク・チョンヒの軍事政権時代には、民主化を求めて活動する人達が集う場所となりました。
内部の聖堂にはアーチ型の廊下が作られ、壁面の窓に設置されたステンドグラスが、彩り豊かな太陽光が降り注いでいます。祭壇の中心には「聖母子像」が祀られ、その左右に「聖ベネディクト像」や、韓国最初の司祭「聖金大建アンドレア像」が飾られています。
18世紀の後半から韓国でキリスト教が盛んに信仰されるようになったと伝わりますが、教会にはキリスト教布教の歴史ばかりでなく、様々な韓国の歴史の舞台となりました。
■明洞聖堂
住所:ソウル市中区明洞2街1番地
TEL:02-774-1784
営業時間:9:00~21:00(火~金曜日、日曜日)、9:00~20:00(土曜日)
定休日:毎週月曜日
URL:http://www.mdsd.or.kr/
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