トルコを代表する古典楽器 サズ
海外旅行をすると日本では見ることのできない街の光景や、特徴的な建造物を目にすることが大きな楽しみですが、その地域の音楽に耳を傾けるてみると異文化の香りを嗅ぎ取ることができます。サズは、トルコ民謡を奏でるトルコの伝統楽器です。イスタンブールの新市街地にあるトゥネル広場界隈には、数多くの楽器店が建ち並んでいます。ガラスの窓越しに、弦楽器のサズ、管楽器のズルナやボル、打楽器のナッカレ、キョス、ダウル、ズィル、チョウゲンなどが見え、音楽好きの人にとっては、ワクワクさせられる空間となっています。
長いネックをもったリュート属の撥弦楽器のサズは、しばしばトルコ民謡の妖艶なメロディーを奏でます。馬のタテガミが頭蓋骨に絡みついて、周囲を吹き抜ける風を受けて魅惑的な音を鳴らしていたことから考案されたと伝えられています。完成した楽器の胴体は、馬の頭蓋骨に似た形をしており、トルコを代表する古典楽器となりました。
弦の数は6本から7本で、フレットがついています。ギターを弾く人ならば、比較的簡単に弾きこなすことができそうです。アンサンブルでしか用いられない楽器を海外から買って帰ると無用の長物となってしまう可能性がありますが、サズはソロでも演奏できますから、トルコの楽器や音をお土産にすることができます。
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