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2メートルの巨大わらじと天狗面 「西國寺」

尾道で最大の規模の寺「西國寺」は、長さ2mの巨大なわら草履が仁王門に飾られているのが印象的で、段を登ったところにある金堂と三重塔は重要文化財に指定されています。また密教と密接な関係にあったため金堂に上がる石段の途中にある金剛院の堂内には烏天狗の面があり、お堂の裏には石で造られた天狗面「重軽天狗」があります。また桜の名所としても知られています。

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仁王門の巨大わらじ

 

 

仁王門(県重文)は江戸初期の1648年建立。2mの巨大なわら草履が飾られているのが印象的です。案内板によれば健脚を祈願して奉納されたものとのことですが、わたしは子どものころ、真夜中に門の外に出た仁王様がこの草履をはき、悪さをする子どもを懲らしめて回ると聞かされていました。そんな風に聞かされると、木の格子と金網で厳重に閉じ込められた仁王様が今にも動き出しそうで、小学生くらいまで、仁王像をまともに見ることができませんでした。

なお、たくさんの小さなわらじは一般の参詣者が奉納したもの。持仏堂脇の納経所で販売(1200円)しています。

金堂・三重塔は重要文化財

 

 

かつて白河法皇の勅願寺として栄えた西國寺は、愛宕山の山麓から中腹にかけて広大な境内をもち、現在も尾道で最大の規模を誇ります。仁王門から桜並木の参道を通り、石段を登ったところにある金堂は、1386年(室町時代)の再建で国重要文化財。金堂前の広場は見晴らしが良く、小林和作・中西利雄の写生地の碑があります。金堂とともに国重要文化財となっている三重塔は、さらに石段を上へ上へと登っていった境内最高所にあり、室町幕府第6代将軍足利義教の寄進で1429年に建立されたものです。

金剛院の天狗面も必見

 

 

修験道は真言宗や天台宗といった密教と密接な関係にあり、しばしば密教寺院が活動拠点となっています。真言宗の西國寺も同様で、金堂に上がる石段の途中にある金剛院には、烏天狗の面が堂内にあり、さらにお堂の裏に回り込むと、石で造られた天狗面「重軽天狗」があります。また、三重塔の横から「摩尼山霊場巡拝路」の標識にしたがって山道を登ると、一部の人々から巨石信仰の場、磐座(いわくら)かと噂されるタンク岩が山頂付近にあります。

■西國寺
住所:広島県尾道市西久保町29-27
電話番号:0848-37-0321
参拝時間:8:00~17:00(持仏堂拝観9:00~16:30)
料金:境内無料、持仏堂 拝観500円(お茶・茶菓子つき)特別拝観1000円(庭園拝観・抹茶・茶菓子つき)
アクセス:JR尾道駅から徒歩40分。または、おのみちバス西国寺下バス停か坊地口バス停下車、徒歩5分。
HP:http://www.saikokuji.jp

※データは記事公開時点のものです。

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