映画上映、映画博物館、図書館が備わった文化施設
映画ファンの間ではシネマテークフランセーズの業績は良く知られているますが、一般的にどういった場所なのかはよく知られていません。シネマテックフランセーズは、映画作品の保存、修復、配給を目的とした文化財団で、映画上映、映画博物館、図書館が備わった文化施設です。このシネマテークはフランス映画史においても重要な役割を果たし、若き日のジャン・リュック=ゴダールやフランソワ・トリュフォーが通い詰め、ここからヌーベル・ヴァーグが生まれた話は有名です。
今回紹介したいのは、映画博物館です。この博物館はシネマテークフランセーズの創設者ヘンリ・アングロワのコレクションを基に、構成されています。エジソンのカメラやポスター、映画の衣装、台本、装飾等が展示されています。
この映画博物館は映画史を辿るようにエジソンのカメラからヌーベルヴァーグへと年代ごとに展示が構成されています。フリッツラングのメトロポリスのロボットやチャップリンのモダンタイムズの時計など、映画ファンには堪らない映画装飾を鑑賞することが出来きます。
またこの映画博物館、ただこれらの展示品を鑑賞するのではなく、映画そのものを体験するような作りとなっています。至る所に映画のワンシーンの映像が流れ、映画ながらの照明の中で展示品を鑑賞し、まるで映画の世界にいるかのような錯覚に陥ります。あまり映画を知らない人でも十分楽しめるようになっていますので、この機会に映画史の体験をしてみてはいかがでしょうか。
■Cinematheque Francaise Musee Du Cinema(シネマテークフランセーズ)
住所:51 rue de Bercy 75012 Paris
電話番号:+33-1-7119-3333
営業時間:12:00~19:00、(日曜のみ 10:00~20:00)
定休日:火曜日
アクセス:メトロ6・14号線のベルシー(Bercy)駅下車、徒歩約5分。
HP:http://www.cinematheque.fr
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