合理的で便利な取り放題、ポルキロレストラン
ブラジルでは、朝市はもちろんのこと、スーパーでも野菜や肉・魚を買う場合は重さに応じて値段が算出されるシステム。さて、その計り売りシステムですが、なんとレストランにまで導入されているんです。料理の計り売りなんてピンと来ませんよね? 日本ではたまにスーパーのお惣菜などがそうでしょうか。しかしこのシステム、なかなか魅力的で、旅行者にもピッタリなのです。食べられるだけの量を「購入」する
「ポルキロ」(Por QuiloまたはPor Kilo)というのが量り売りレストランの総称。見た目は普通のレストランですが、中に入ると長い料理置き場が現れ、サラダから前菜、ご飯にフェイジョン(豆の煮込み)、肉料理にいたるまで、各種ブラジル料理がずらりと並びます。お客さんは入り口で大皿を一枚持ち、自分で好きなだけ料理を盛り付けていきます。量り忘れしないように!
ポイントは、食べる前に計量コーナーで重さを確定させること。そして係員に重さと値段をレシートに記入してもらい、同時に飲み物も購入し、やっと手続き完了です。決して盛り付けてすぐに食べてしまわないように!ビジュアルで選ぼう
このポルキロのいいところは、料理名などを考えず、ただ見た目においしそうなものを自分で好きなだけ食べられるというところ。われわれ日本人には、メニュー名だけ見てもよくわからないブラジル料理というのが数多く存在するわけで、レストランなどで頭をひねる機会も少なくありません。でもポルキロならそんな心配は不要。おおむね、ブラジル人が普段食べている典型的な料理が並びますので、ここで一口ずつ味わってみて、自分好みのブラジル料理を見つけるのも楽しいのではないでしょうか。昼のみ営業が主流
なおポルキロレストランは主にランチタイムのみの営業となっていて、どんな街にも必ず存在します。働く人のお昼の定番とも言え、ダイエット中の娘さんはサラダだけをちょっぴり取っていたり、見るからにたくましいお兄さんが山盛りにご飯とフェイジョンを盛り付けていたり、そんなブラジル人の食生活事情を垣間見られるのもポルキロの醍醐味です。◆Itiriki
Pc. da Liberdade 159,Sao Paulo
Tel +55 11-3341-7528