アンコール美術の至宝「バンテアイ・スレイ」
「バンテアイ・スレイ」はカンボジアにあるアンコール遺跡の一つです。967年、ラージェンドラヴァルマン二世が建設をはじめ、ジャヤヴァルマン五世の時代に完成した、ヒンドゥー教寺院です。寺院の名であるバンテア(Banteay)は砦、スレイ(Srei)は女。つまり、「女の砦」を意味します。
大部分が赤色砂岩とラテライトで築かれ、規模は小さいながらも、精巧で美しい彫刻が全面に刻まれています。観光客には大変な人気があり、旅行社のツアーにも必ずと言っていいほど含まれているおかげか、行くまでの道やビジターセンター、お土産物屋さんもきれいに整備されていました。
この小さな寺院は、「アンコール美術の至宝」とも賞賛されていまして、なかでもデヴァターの彫像は「東洋のモナリザ」とも呼ばれています。保存のためか、間近に見ることはかないませんでしたが、それでもため息のでるような、精密さに美しさでした。
■バンテアイ・スレイ
シェムリアップ市街より車で約45分。見学にはアンコール遺跡入場券が必要
※上記データは記事公開時点のものです。