日本から持ち込まれた海苔巻きに由来するキンパ
韓国には「男子が冷やご飯を食べると出世しない」という言い伝えがあります。そんなことから韓国では冷たい米飯を食べるのを嫌う傾向があって、もともとおにぎりや海苔巻きなどの食文化は存在しなかったそうです。今となっては韓国どこででも見られるようになった国民食、キンパは、近年に日本から持ち込まれた海苔巻きが由来しているそうです。
キンパは日本の海苔巻き(太巻き)によく似ていますが、酢ではなくごま油が使われていて、具材は玉子焼き、キュウリ、ハムなどふんだんに入っていますが、生魚は使われないのが特徴です。
韓国ではキンパを売りとした外食チェーン店が多く目に付きます。人気のチェーン店、キムパッ天国は、ソウルを歩けばキムパッ天国にあたる、というくらい目にするお店で、24時間営業の店舗がほとんど。
注文はメニューの書かれた用紙に記入する方式で、日本語表記のメニューがありません。料理の写真も見当たらないので、手がかりゼロ。韓国語が苦手な方は、キンパをください、という表情を店員さんにアピールしましょう。
キムパッ天国の元祖海苔巻きは一人前、1500ウォン。全体的にやや細く、海苔はしっとり派ではなくパリパリ派。真夜中過ぎてもお腹に残らない、ライトな仕上がりです。
もう少し食べたいな、という方には耳のような形をしたキムチ餃子がおすすめです。あっさりとしていて飽きないおいしさです。
■キムパッ天国
住所:ソウル市 鍾路区楽園洞138-1
電話:02-765-6203
営業時間:24時間
定休日:旧正月、秋夕(韓国の旧盆)
アクセス:地下鉄1・3・5号線「鍾路3街(チョンノサムガ)」より徒歩すぐ
備考:日本語不可
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