現在も一部は市庁舎として使われているフィレンツェ共和国時代の政庁舎
フィレンツェの中心地区(チェントロ)にある、フィレンツェ共和国時代の政庁舎。現在も一部はフィレンツェ市庁舎として使われています。頂上には鐘楼があり、ドゥオモとともにこの街のシンボル的存在となっています。ウフィツィ美術館などの見どころやカフェが並ぶシニョーリア広場。その一角にあるヴェッキオ宮殿が建てられたのは、14世紀初頭です。当時栄華を誇ったフィレンツェ共和国の政庁舎として使われていました。その後メディチ家が住居としていた時期もあったようです。16世紀半ばには部分的な改築が行われています。
高さ地上94メートルの鐘楼をいただく切石積みの建物には、いかにも政庁舎といったいかめしさがあります。その内部には見どころがいっぱい。まず、入るとすぐの中庭中央にはヴェロッキオの「イルカを抱くキューピッド」像のコピー(オリジナルは3階にあるようです)と噴水があります。2階に上ると共和国時代に市民会議が開かれた会議場「五百人広場」や、「フランチェスコ1世の書斎」が。どの部屋も天井や壁面に豪華な装飾が施され、眺めているだけでため息が出そうです。
ほかにも「百合の間」「地図の間」「元素の間」など、名前からして興味を惹かれる部屋の数々が。少人数でまわる見学ツアーもあるので、参加してみるのもいいかもしれません。
■Palazzo Vecchio(ヴェッキオ宮殿)
住所:Piazza della Signoria,Florence,Italy
営業時間:9:00~19:00
定休日:1/1、イースター、5/1、8/15、12/25
アクセス:サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩5分
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