パワースポットの原典は「風水」にあり
札幌の風水パワーの秘密とは!
こんなお誘いを受けると、それだけで楽しくなり、何やら体の奥から元気になってきますよね。
この「パワースポット」という言葉、テレビ番組や週刊誌などでよく聞きます。霊能者や占い師を始め、マスコミの有名人など様々な方が「ここがパワースポットだ」「あそこが癒しの場所だ」と紹介しており、あれもこれもパワースポットで少し戸惑い気味になっている方もいらっしゃると思います。さてさてその「パワースポット」の正体とは?
天空を駆ける龍は大地のエネルギーの象徴
風水では大地のエネルギー、「氣」の流れを重視します。それを昔の風水師達は天空を駆ける龍に例えて「龍脈(りゅうみゃく)」と呼びました。「祖山(そざん)」と呼ばれるエネルギーの噴出口から飛び出た龍は山脈に沿って流れていきますが、その途中の所々にエネルギーが貯まる場所、ちょうど東洋医学で言う人の体の「ツボ」に当たる場所を形成します。この「大地のツボ」を現代風に呼べば「パワースポット」ということになるわけです。
本講ではこの考え方をベースとして、これから札幌の風水パワーの秘密を読み解いていきます。
北海道を流れる龍脈、風水エネルギーのルート
北海道の龍脈、北海道のパワースポットを考えるためには、まず風水エネルギーのルートを知る必要があります。北海道を流れるエネルギーは、東と西にある二つの祖山から噴出しています。一つは北海道の最高峰、大雪山旭岳から噴出して、日高、阿寒、稚内の方向に流れる龍脈。そしてもう一つが、羊蹄山から道央の札幌、ニセコ、道南方面に流れる龍脈です。
北海道の龍脈ルート
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札幌は風水都市!? エネルギーが集まるように作られていた
高層ビルが建ち並ぶ札幌は風水都市!?
東京23区の倍近い面積を有する広い札幌。もちろんこの中には北海道神宮、藻岩山、またその麓にある伏見稲荷神社など、ピンポイント的にパワーの強い場所も何カ所かありますが、札幌は町の中心部にエネルギーが集まるように作られた「風水都市」なんです。
その論拠は次の通り。
- 札幌は風水都市・京都を模倣して作られている。
- 風水的に最も重要な場所に北海道神宮が配置されている。
- 大通公園は人工的に作られたエネルギーの通り道である。
- 札幌の町を作った島判官は、風水師だった。
札幌のモデルは風水都市「京都」
風水では、最も理想的な吉相の場所が「四神相応(ししんそうおう)の地」であると言われています。こちらの図をご覧ください。四神相応の図
背後の守り、北の山を玄武(げんぶ)、東を青龍(せいりゅう)、西を白虎(びゃっこ)、そして南を朱雀(すざく)と呼び、その場所を4つの神様「四神」に守られた吉相の地としたわけですが、この代表的な場所が京都。北の鞍馬山、東の比叡山、西の嵐山にブロックされ、その中を桂川、鴨川が流れているという、まさに絵に描いたような「四神相応」の地形です。
四神が守る京都
京都と札幌の地形図
京都の完全な四神相応の地形と比べて、札幌は東(京都では比叡山に該当する)に山のブロックはないものの、北の鞍馬山に対して札幌では藻岩山が玄武として、また西の嵐山の変わりに手稲~円山が青龍として札幌の町を守護している様子がわかります。京都の南北をひっくり返した町が札幌というわけです。
2つの「龍」が合流するパワースポット・北海道神宮
次に、札幌市内に流入するエネルギーのルート、「龍脈」をたどってみましょう。 祖山である羊蹄山から噴出したエネルギーは、中山峠から定山渓をぬけて、藻岩山、円山から北海道神宮の第三鳥居を通って境内に流入。また積丹半島を回って小樽、手稲から石狩湾沿いに下ってくるエネルギーも、神宮本殿裏から境内に流れ込んで来ています。南東の藻岩山から北上してきた「龍」と、北西の小樽から南下してきた「龍」がここ北海道神宮の境内で合体し、よりパワーの強いエネルギーとなって札幌市内に流れていくわけです。
北海道神宮に流入する二匹の「龍」
二匹の龍が合流する、北海道神宮の開拓神社
ここまでの話をわかりやすいように動画にまとめてみましたので、合わせてご覧ください。
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北海道神宮と開拓神社
場所:札幌市中央区宮ケ丘474
問合せ先:北海道神宮社務所 TEL:011-611-0261
北海道札幌・大通公園は人工の龍脈!
羊蹄山を発したエネルギーは、藻岩山から北上したものと小樽から南下したものが再度北海道神宮で合流し、強大な龍となってそのエネルギーを札幌の中心部に運んでいるわけですが、私はここにもう一つ札幌の街の風水的仕掛けを発見しました。それは、皆さんがよくご存じの「大通公園」です。次の写真をご覧ください。 手前の北海道神宮から大通公園がテレビ塔に向かって伸び、その両脇をビル群が囲んでいる様子が見られますね。
ビルに囲まれた大通公園
毎年多くの観光客を集める、さっぽろ雪まつり
札幌の町を作った島判官は風水師?
札幌の町の基礎が築かれたのは、江戸から明治に変わってまだ間もない1986年、明治2年です。当時の札幌に住む和人は戸口たった2軒。見渡す限り広々とした原野と大樹の森であった札幌の地に開墾の鍬を入れたのが、開拓主席判官、島義勇(しまよしたけ)でした。札幌まちづくりの祖、島判官の像
広大な龍の通り道、大通公園。
ここまで来ると、その町作りは「偶然」と言うより、ある「意図」が見えてきますね。風水という名の「意図」が。 札幌の町作りとそこに見え隠れする風水的仕掛けを調べるうちに、興味深い文献を発見しました。島判官が円山の丘に登り、現在の場所に北海道神宮を定めた時に作った漢詩です。
その内容は次の通り。
島判官の漢詩、それが意味するのは…
「三面山囲みて一面は開く」
これはまさに、前述の「四神相応の地」を表現した文章ではありませんか。私はこの記述から、島判官が風水の知識を持っており、北海道神宮の場所選びや札幌の町造りに風水の知識を用いたと確信した次第です。
早朝の開拓神社
北海道の玄関口であり、四季を通じて多くの観光客を魅了する札幌。もし皆さんがこの町を訪れたとき、藻岩山に登り、大通公園を散策し、北海道神宮を参拝するそのときに、ちょっぴりこの「風水都市」というキーワードを思い出してみてください。そうすればきっと、ガイドブックに書かれていない「違った町の魅力」や「気のパワー」を感じ取っていただけることでしょう。
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