マニュアル操作が快適
HF G20最大の特徴は、プロ仕様のビデオカメラと同様に、多彩なマニュアル撮影ができる点です。その際に重要なのが、各種設定が操作しやすいかどうかです。今回は雪中での撮影を行ってみたのですが、とくにタッチパネルでの操作が快適でした。たとえば、マニュアル設定ではマニュアル露出での撮影が多いのですが、設定パネルでは、絞り値やシャッター速度を同じ画面内で独立して設定変更できる点は、HF G10と同じです。しかも、タッチパネルの感度がよくなったのか、スムーズな設定変更が可能です。
絞り値やシャター速度を独立して変更できる。また、画面には表示されいないが、実際には画面右に波形モニターも表示され、ここで状態を確認しながら設定値変更ができる
8枚羽根虹彩絞りの採用
HF G20では、絞り羽根を8枚使用しています。これによって、ボケなどの形状が円に近くなり、より自然で美しボケ味が表現できます。絞り羽根を8枚で、円に近いボケを表現できる
便利なオーディオシーンセレクト
映像だけでなくオーディオも、撮影場面に応じた設定が必要です。たとえば、入力レベルや周波数特性、指向性などですが、HF G20には「オーディオシーンセレクト」という機能が新たに搭載されました。これは撮影シーンに適したシーンモードを選択するだけで、簡単にその場に合った臨場感ある音を録れるようにオーディオ設定がされる、テンプレート機能です。撮影シーンを選択するだけで、最適な設定が利用できる
ダブルスロットで同時記録
SDメモリーカードスロットは2個搭載しています。これを利用すれば、リレー式で長時間記録もできますが、2個のSDメモリーに同時に同じ映像を記録することも可能です。万が一のために予備データを残しておくほかに、別のユーザーに撮影終了と同時にデータを渡すことなどが可能です。とくに、複数箇所で分散して編集しているときなど、データのコピーを作成する時間を短縮できます。
ダブルスロットを備えたHF G20本体
ちょっと気になる点
HF G20を利用していて気になったのが、録画ボタンを押したのに録画が始まらない点でした。軽くボタンを押しただけでは録画が開始されず、やや強めに押さないとONにならないようなのです。これは個人的な差もあるでしょうが、あまり強く押すとブレてしまう可能性があるので、その点はやや注意が必要でしょう。