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石川 尚のプレス・レポート#10 倉俣史朗と原美術館コレ・中編(2ページ目)

世界の20世紀ファニチャー・インテリアデザインの財産的存在、KURAMATA!その展示会を追う第2弾。ボク自らカメラ片手のプレス・レポートです。取材協力:ハラ ミュージアム アーク・原美術館

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

クラマタさんは、テラゾータイル(人工石タイル)にコカコーラの瓶やカラーガラスを砕いた破片を混入して新しい素材"スターピース"を創りだした・・・・・当時、事務所でテラゾーに破片を入れ、こねてサンプルを創っていたと聞いたことがある。
そしてこの新素材はテーブル等の家具にとどまらず、商空間(イッセィ・ミヤケのブッティック)や住空間の床・壁素材として使用された。ひとつの素材を個から空間全体までの構成素材として扱う、クラマタデザインの特徴的素材でもあった。

(銀座の松屋にあったイッセィ・ミヤケのブッティックが忘れられない・・・・・・・)

隣の『引出し家具Vol.2#2 、#3』はボクの大好きな(クラマタさんの)時代の作品だ。

▲『引出し家具Vol.2#2 、#3』合板にポリウレタン塗装、デコラ、スチールクロームメッキ仕上げW622・H682・D500mm 1970年


「引出しシリーズ」は引出しとツマミのデザインが愉しく、つい手を伸ばしてあけたくなってしまう・・・・・(床に触れること禁止!表示があるが、、、、、)
これって、どのようにして引出すのだろうか?(実は引出しではなく、扉なのだが・・・・・)など、日常見慣れたモノを再確認したくなるような発見や驚きを与えてくれる・・・・・クラマタさんのユーモアでもある。

▲『引出し家具Vol.#3』の右側、けっこう奥行きがある   ▲キャスターとツマミと白と黒


ここには展示されていないが、49個もの引出しが整然とレイアウトされた作品がある。
ひとつひとつサイズが違う引出しが、収納するモノを選ぶ(そうしないとモノは引出しに入らない!)・・・日常とは逆の考え方がカ・タ.チになっている。
それにしても引出しという「記号」だけで、こんなにも美しく、ユーモアのある作品を創れるんだろう・・・・・か?

▲左:『掛時計』アクリル、時計キット、  右:『掛時計』(通称:子クラマタ)アルミニウム、時計キット 1981年

上を見上げると掛時計が二つある。
ボクの記事でも何度か登場の『掛時計』(通称:小クラマタ)だ。
左はフワッとシャボン玉(透明アクリル)で、時間(時計)を包み込んでいる・・・軽快でコミカルだ。右は内側がブラックに仕上げられたタイプもあり、白昼夢か漆黒の闇の中に時間を閉じ込め、時の大海を彷徨うように長短針が微動していく繊細なデザインの時計だ。

時(時計)はクラマタさんの好きなコンテンツのひとつだ。
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