投資は始めるべき?
しっかり情報収集したり、勉強をすることは大切。家計における準備も整ってから始められる準備はしておいても損はない。
投資を始めるにはまず、生活防衛資金やお金を使う目的を満たせる貯金がしっかりあるということが前提です。金額で言うと、最低でも年収の約半分程度と思ってください。そのうえでさらに作ることができた余裕資金で投資を始めるのが安全です。
投資ですから、いつの時代でもリスクはつきものです。利益ばかりを追求してしまえば、大きなリスクを背負うこともあり得ます。準備ができていないうちに慌ててはじめてしまうと、そのリスクの影響は損をするということだけではなく、家計全体に影響してしまうことになりかねません。
家計的に準備ができて投資を始めるのであれば、安全策として、リスクを分散することにも配慮し、利益の追求よりは資産を守るという視点も持って投資することがお勧めです。
初心者の方は、こういうことも勉強しながら、慌てずに始めたいものです。
生命保険は損?お得?
生命保険は基本的にインフレには弱いです。戻り率などで受け取れる金額の約束はなされていますが、10年、20年先の価値の変化は保障されていません。そのため、インフレ傾向になると預かった保険料を投資信託で運用し、その成績により加入時に保障された死亡時の保険金に配当が加えられたり、給付額が増えたりする「変額保険」を勧められることが多くなります。通常の保険よりは幾分よいのかもしれませんが、運用成績によるので継続的なインフレヘッジとするには少し難しいと思います。以上のように、為替の様子が変わってきた、株価が上がってきた、インフレの気配を感じるなどと言って、その雰囲気のみでお金の貯め方をシフトしようとすることは危険です。より良さそうなほうに取り組みたいという気持ちは十分わかりますが、やはり取り組むための準備、失っても家計が揺るがないお金の準備や情報収集、勉強などが必要です。
やってはいけない、ということではなく、現在の雰囲気に流されて、家計が崩壊してしまった、ということがないように、慎重に進められることをお勧めします。