安い買い物で「満足」を満たす方法
安い買い物(普通に買い物する数百円から数千円くらいのイメージ)において、満足度を高める基本は「今と同じ満足を、今よりも安く買う」です。これがうまく成功すればどんどん節約がはかどります。安い買い物の一番の落とし穴は、「これくらいなら」と安易に考えてしまうことです。全ての買い物について「本当に必要?」「これは高くない?」と自問自答してみると、何割かは買わずともすむ買い物であったり、何割かは実は割安なものがあったりします。
「ま、いつものアレで」というような安易な発想も危険です。同じような満足を、より安い商品が実現できていることは、チャレンジしてみなければ分かりません。定番商品もいいのですが、ときどき新商品をチャレンジしてみたりライバル商品を試してみるといいでしょう。仮に「安かったけれど、味はイマイチ」ということが分かれば、それはそれで「やはりいつもの定番銘柄は味がいいのだ」と確認できたわけですから、満足度アップともいえます。
仮に毎月の家計の3%でもいいので、「満足は変わらずコストカット」に成功すれば、それは月収の3%相当を運用で稼いだのと同じくらいの価値があります。「満足」をもっとどん欲にねらってみてはいかがでしょうか。
高い買い物で「満足」を満たす方法
それでは高い買い物の「満足」はどう考えればいいでしょうか。こちらのポイントは「高いお金を払うのだから、満足もそれ以上を目指す」という意識が大切です。いつもならせいぜい1000円以下の夕食について、10000円のディナーとしゃれ込むとき、おそらく「彼女との楽しい時間はいつもの10倍の価値がある」というようなことを考えているはずです。お金を払うことは決して悪い話ではありません。むしろその価値が見合うだけの体験や満足を得られるかどうかが大切です。
100円ショップでのムダづかいは1個あたり100円ですが、高額消費の失敗はその何十倍もダメージが来ます。できるだけムダをしないよう工夫が必要になります。
やはり高いお金が高い満足につながるよう、事前調査は重要です。ネットで価格を調べるのは当然ですし、評判について確認もしたいところです。評判についてはネットだけでは完璧ということはないので、店頭で店員に質問をしてみたり、信頼のおける知人の意見なども聞いてみるといいでしょう。
個人的経験でいえば、「買う前に満足度を高める」努力のほうが高額消費については重要です。特にモノについては事前調査の時点で「欲しいなあ……」という気分を高めた方が、衝動買いするより購入ミスの回避率が高まります。
「満足」を買うと発想転換しよう
もともとサービスの購入基準は価格ではありません。満足度の多寡です。金額を下げても満足度を下げない、あるいは金額が高いときはしっかり満足度を上げることが、買い物の納得感を高めます。金額そのものにとらわれるのではなく「満足」基準で買い物をするのだと発想転換してみてください。