家事/家事関連情報

2013暮らし方トレンド予測~シェア~

数年来の大きな潮流の先、震災を経た今年2013年の暮らし方の大きなトレンドは「独り占め」から「分かち合い」へと向かっています。今回は2つのキーワードをもとに、ガイドが今年からの暮らし方を、大胆に予測したいと思います。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

「独り占め」から「分かち合い」へ

ほうき

「私がやらなければ誰がやるの? 掃除」「……。」

数年来の大きな潮流の先、震災を経た今年2013年の暮らし方の大きなトレンドは「独り占め」から「分かち合い」へと向かっています。「家事」の分野でいえば、「抱え込み家事」から「シェア家事」へ。

今回は、以下2つのキーワードをもとに、ガイドが今年からの暮らし方を、大胆に予測したいと思います。

 


シェアハウス

ソファ

シェアハウスでなら大きなソファで寛ぐこともできる

一人暮らしの人の住まいと言えば、これまでは「ワンルームマンション」や「1DKのアパート」などが当たり前だった、これまでの価値観と一線を画した「シェアハウス」という住まい方を選ぶ人が、この1、2年で飛躍的な伸びを見せています。「シェアハウス」とは、一つの住まい(戸建て・マンション等。ファミリーサイズ)を複数の人(基本的に他人同士)が共有して生活することを指し、「ハウスシェア」「ハウスシェアリング」とも言います。

基本的に玄関、キッチン、リビング、バス、トイレといったパブリックスペース・設備関係をシェアし合い、プライベートスペースは個室で確保するといった形態の住まいになります。単身者用の住まいでは「おまけ」のような扱いになりがちの水回りがしっかりしているといったメリットや、住まう際の初期費用が比較的安価で済むこと(家電購入費など)等の合理性・効率性を重視したい方に訴求する住まいと言えるでしょう。

今年は、このシェアハウスの潮流が比較的若い単身者のみならず、シングルマザーの家庭や共働きで子育て中の家庭にも広く伝播していくように感じています。物件数の増加、選択肢の増加の中で改めて今の住まいでの暮らしと比較して検討する局面があなたにも生じるかもしれません。


シェア掃除(家族でシェア・ハウスキーピング)

キッチン

みんなの住まいは、みんなが使いやすく片付けやすい住まいに

家事分担における「妻」(主たる家事従事者)にかかる負担の比率は、日本では概ね9割近いもの。国際比較で見た場合、特に「掃除」の負荷はスウェーデンやアメリカと言った国のそれの1.5倍から2倍近いというのですから驚きますが、多くの「妻」の実感からすればまあ納得と言ったところかもしれません。

掃除に限らず家事には、行う「その人なりのやり方」「こだわり」が反映されやすく、家族で暮らしている場合にもそのこだわりが悪い意味で生きてしまっているケースが多々あります。平素家事をしない人が行った仕事に対して、主たる家事従事者からの「ダメ出し」や「文句」が感謝の言葉の前に出やすいのです。

しかしその「掃除(家事)の抱え込み」といった習慣は、家族の成員の生活力を弱め、主たる家事従事者の負荷をより増し、不測の事態への対応力も失われるなど、そのデメリットの大きさは決して看過できるものではありません。一緒に暮らす皆すべての生活力を向上させる意味においても、掃除のシェア、家事(ハウスキーピング)のシェアは喫緊の課題かつ、今年のトレンド足り得るのだと思います。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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