「独り占め」から「分かち合い」へ
「私がやらなければ誰がやるの? 掃除」「……。」
今回は、以下2つのキーワードをもとに、ガイドが今年からの暮らし方を、大胆に予測したいと思います。
シェアハウス
シェアハウスでなら大きなソファで寛ぐこともできる
基本的に玄関、キッチン、リビング、バス、トイレといったパブリックスペース・設備関係をシェアし合い、プライベートスペースは個室で確保するといった形態の住まいになります。単身者用の住まいでは「おまけ」のような扱いになりがちの水回りがしっかりしているといったメリットや、住まう際の初期費用が比較的安価で済むこと(家電購入費など)等の合理性・効率性を重視したい方に訴求する住まいと言えるでしょう。
今年は、このシェアハウスの潮流が比較的若い単身者のみならず、シングルマザーの家庭や共働きで子育て中の家庭にも広く伝播していくように感じています。物件数の増加、選択肢の増加の中で改めて今の住まいでの暮らしと比較して検討する局面があなたにも生じるかもしれません。
シェア掃除(家族でシェア・ハウスキーピング)
みんなの住まいは、みんなが使いやすく片付けやすい住まいに
掃除に限らず家事には、行う「その人なりのやり方」「こだわり」が反映されやすく、家族で暮らしている場合にもそのこだわりが悪い意味で生きてしまっているケースが多々あります。平素家事をしない人が行った仕事に対して、主たる家事従事者からの「ダメ出し」や「文句」が感謝の言葉の前に出やすいのです。
しかしその「掃除(家事)の抱え込み」といった習慣は、家族の成員の生活力を弱め、主たる家事従事者の負荷をより増し、不測の事態への対応力も失われるなど、そのデメリットの大きさは決して看過できるものではありません。一緒に暮らす皆すべての生活力を向上させる意味においても、掃除のシェア、家事(ハウスキーピング)のシェアは喫緊の課題かつ、今年のトレンド足り得るのだと思います。