認定炭素住宅は現行エコ優遇の中でも難関クラス?
つまり、トップランナー基準では、断熱等級4の省エネ基準を満たしているうえで他に複数条件「冷暖房設備や給湯設備・省エネ照明」などを地域に応じた条件をすべて満たす必要がありますが、これらと同程度の省エネ対策が必要ということ。屋上や壁面緑化は認定炭素住宅適用に近づく一歩(イメージ、写真協力:旭化成ホームズ)
実は認定低炭素住宅の認定を受けるには、もう一つの「選択的評価科目」も加える必要があります。
2.≪そのほか選択的科目をいずれか1つを満たす≫
上記1に加え、その他の低炭素化に資する措置が講じられていること。
a. HEMS導入…エネルギー使用量の「見える化」など居住者の低炭素化に資する行動を促進する取組を行っている。
b. 節水対策…節水型機器や雨水の利用など節水の取組を行っている。
c. 木材の利用…木材などの低炭素化のための材料を利用している。
d. ヒートアイランド対策…敷地や屋上、壁面の緑化などヒートアイランド抑制のための取組を行っている。
低炭素の街づくりイメージ(国土交通省HPより)
たとえばスマートハウス的な住宅を建てれば、HEMSが組み込まれていることもありますし、壁面緑化や雨水利用であれば、さほど大きな上乗せコストをかけなくてもパッシブ的対策でカバーできるかもしれません。また木造住宅で高性能な省エネ住宅を建てればcはクリアします。
認定炭素住宅が向いている人は?
…ということで、認定低炭素住宅が向いている人は、- 最先端のスマートハウス的な住宅を建てる人
- 高性能な省エネ住宅を建てながらも、緑化や雨水など自然の力も利用したい人
- 外壁や開口部・構造躯体での高い省エネ性能を担保した木造住宅を建てる人
- フラット35S「金利Aプラン」で「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づく「住宅事業建築主の判断の基準(通称トップランナー基準)」に適合する住宅(一戸建てに限る)の項目でクリアした人