イヤリングの歴史
イヤリングはその名のとおりイヤー(耳)につけるリング(輪)です。
クレオパトラの時代などは当然耳たぶに穴をあけ、輪を通したり、フックに何かを下げて吊るしたりしていました。
長い間フックが使用され、クリップ状の金具で耳たぶをはさむタイプのものが普通に使用される様になったのは20世紀に入ってからです。
現代のピアスの形、細い棒にキャッチをつけて耳たぶの裏から止めるスタイルはもっと後からで、この金具の特許を持っていたのは日本の企業だったという話を聞いています。
顔の輪郭をより美しく魅せるイヤリング
首から上で何かをとりつけやすい、つまり飾りやすい部分というと頭と耳でしょう。
頭の場合、古代ローマの勝利者に与えられた月桂樹の冠は大変よく知られているものですし、王であるステータスのクラウンなどもそうです。
耳についてはあまり知られていませんが、はじめは耳そのものにかけるものだったかもしれません。
シャネルの作品の中には、耳にかけるフックイヤリングがあります。
それはジュエリーの歴史を感じさせると共に新鮮さを匂わせ、耳を装うという言葉にふさわしい形といえるのではないでしょうか。