築20年を過ぎたら家の老築化対策のリフォームだけでなく、古い家の弱点である省エネ性能の見直しをしましょう。住まいにおける省エネと換気に関する性能はこの10年~20年の間に大きく進化しています。最新の性能に近付けるリフォームで、コレカラを快適・安全に暮らしましょう。

古い家はエネルギーの垂れ流し?省エネリフォームで快適になる

家の省エネ性能とは、お湯が冷めない魔法瓶としての性能のようなもの。

家の省エネ性能とは、お湯が冷めない魔法瓶としての性能のようなもの。

毎日を快適に暮らしたいなら、一見地味なリフォームのように感じますが、家の省エネ性能を上げるリフォームをするのが一番の近道です。

家の省エネ性能とは、お湯が冷めない魔法瓶としての性能のようなもの。省エネ性能が高い家は、寒い冬を暖かく、暑い夏を涼しく過ごすことができるので、冷暖房に掛かるエネルギーが少なく済み、当然光熱費も安く済みます。

住宅建築においては、その時代時代で「省エネルギー基準」という、省エネ住宅にするための指針が出されていて、その基準を満たした家であれば省エネ性能が高い家ということです。

しかしこの基準はだいたい10年おき進化しています。つまり、古い家は古い基準に沿って建てられた家ということでもあります。 

・ ~1979年に建てられた家 : 旧省エネ基準以前 (無断熱の家も多い)
・ 1980年~1891年: 旧省エネ基準 (最新の性能の約1/4~1/5の断熱性能)
・ 1992年~1998年: 新省エネ基準 (最新の性能の約1/2の断熱性能)
・ 1999年以降: 次世代省エネ基準 (複層ガラスのサッシになったのはこの時代から)

今(2013年2月)、築20年の家なら、ぎりぎり新省エネ基準です。それより古い家は旧省エネ基準もしくは無断熱の家も少なくありません。性能にどれくらいの差があるかと言えば、旧省エネ基準の断熱性能は次世代省エネ基準の約1/4~1/5程度、新省エネ基準は約1/2程度です。

特に注目したいのが窓です。ガラスが2枚入った断熱性能の高い複層ガラスのサッシが基準になったのは、次世代省エネ基準から。新省エネ基準ではまだ1枚ガラスですので、冬の暖房時に家の中から流出す熱のうち、5割近くが窓から流れ出しているというデータがあるなど、古い家はエネルギーを垂れ流しているような状態になっていることも少なくないのです。

 

新省エネ基準で建てた家のモデル例。開口部からの熱の流出入が多いことがわかる。また夏涼しくするには屋根裏の断熱、冬暖かくするには床下の断熱が効果的。

新省エネ基準で建てた家のモデル例。開口部からの熱の流出入が多いことがわかる。また夏涼しくするには屋根裏の断熱、冬暖かくするには床下の断熱が効果的。


まずは窓を省エネ化!屋根裏と床下の断熱リフォームは意外と簡単

Low-E複層ガラスとは内面に特殊金属膜を設けた複層ガラス。リフォーム用エコガラスなら工事は簡単(旭硝子)

Low-E複層ガラスとは内面に特殊金属膜を設けた複層ガラス。リフォーム用エコガラスなら工事は簡単(旭硝子

省エネリフォームの第一歩は、家の中でも熱の出入りが大きい窓の断熱性能を上げましょう。住まいの弱点となりやすい窓の性能を上げると、家の中がぐんと快適になります。

窓の断熱リフォームには、ガラスだけ断熱ガラスに交換する、今あるサッシの内側にもう1つ内窓を取り付けて二重窓にする、窓ごと断熱サッシに交換する方法があります。

お勧めはエコガラスを使うことです。エコガラスとはレースのカーテンだけで次世代省エネ基準を満たすことが出来るLow-E複層ガラスのことで、断熱性能が高いので結露も防いでいくことができます。今あるサッシのガラスだけを交換できるリフォーム用エコガラスもあります。

また夏涼しくするには屋根裏の断熱リフォーム、冬暖かくするには床下の断熱リフォームが効果的です。屋根裏の断熱リフォームは天井裏に潜って吹き付けるだけの断熱材や、床の断熱リフォームは床下に潜ってはめこむだけの断熱材もあり、手軽な工事で大きな効果が得られます。

 

次のページは、10年前と決定的に違うあの性能!健康的に暮らすために大切な住まいの換気性能を上げるリフォームです。