Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

実用的かつ流麗、わがままに応えるA7&S7(3ページ目)

実用的でスタイリッシュなモデルが欲しいというわがままな人のための4ドア+ハッチバック、アウディA7&S7スポーツバック。なかでも高性能版のS7は“アウディテクノロジーの見本市”、クリーンで歯切れのよい走りも自慢です。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド


S7の走りはクリーン&歯切れのよさが身上

アウディS7スポーツバック

パワートレインやステアリング特性を総合制御することで5つ(コンフォート/ダイナミック/オート/インディビジュアル/エフィシェンシー)の走行特性を選択できるアウディドライブセレクトを備える

ここでは、S7スポーツバックの走りについて、報告しておく。ひと言でいうと、軽快な過激さ、が走りの持ち味である。メルセデスAMGやBMW Mなどに比べると、上屋がすっと軽く感じられ、しっかりしているけれども“薄着”なフィーリングだ。

そのぶん、足腰には不快な重々しさや粘り気などがなく、いかにもクリーンでスッキリと歯切れのよい走りが身上である。だから、街中では快適のひとこと。ドライバーに対する、精神的な圧迫感は微塵もなく、高性能であるにも関わらず、とてもカジュアルなお付き合いができる。

けれども、何せこのパワー&トルクを“隠し持つ”わけだから、ひとたびフルスロットルを試してみれば、まるで荒くれ台風がトタン屋根を捲りまくっている最中にいるような、迫力とスリルを味わうこともできる。

そんなときでも、S7のアシは、路面をしっかと掴んだままだ。最新のクワトロシステムは、通常時でも4:6、最大80%もリアに駆動を回す。だから、随分と4WDの嫌味はなくなったのだけれども、それでも時と場合に応じて前輪に70割の駆動が配分される安心感は、相当に頼もしい。加速時など、前も同時にぐいぐいと引っ張られていることが分かる。

加えて、先に挙げた電子制御システムの数々が、例えば踏んでも踏んでも内を向いてくれるといったヘタクソドライバー支援も含め、ドライバーの意気込みを上回ってクルマをコントロールしてくれるのだった。

アウディスポーツモデルの特長は、R8を除いてだけれども、この“気軽で頼もしいハンドリング”にあると思っている。
【編集部からのお知らせ】
・「都道府県のイメージ」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!(目安所要時間5分)

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※回答上限に達し次第、予定より早く回答を締め切る場合があります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます