Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

実用的かつ流麗、わがままに応えるA7&S7

実用的でスタイリッシュなモデルが欲しいというわがままな人のための4ドア+ハッチバック、アウディA7&S7スポーツバック。なかでも高性能版のS7は“アウディテクノロジーの見本市”、クリーンで歯切れのよい走りも自慢です。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

A6ベースの5ドアハッチバック

アウディA7スポーツバック

2011年に登場した“4ドアクーぺ”のA7スポーツバック。3.0TFSIクワトロ(879万円)が用意され、ボディサイズは全長4990mm×全幅1910mm×全高1430mm

最近のアウディはモデルがいっぱい増えて、何が何だか分からなくなってきた、なんて思っているクルマ好きも多いと思うので、本題に入る前にとりあえず、最新アウディのメインラインナップを整理しておこう。
アウディA4

欧州Dセグメントのサルーン&ステーションワゴン(アバント)のA4。2012年にマイナーチェンジを受けている。価格は440万円から

昔から存在する基本のモデルがA4、A6、A8だ。ご覧の用に、数字が偶数となっているモデルは4ドアサルーンがベースである(その昔、A2という特殊なモデルがあったが、それもまたコンパクトながら4ドアだった)。そして、4と6にはアバントというステーションワゴンボディも用意されている。

一方、奇数のA1、A3、A5は、2ドアがベースのモデル群である。言ってみれば、それはクーペスポーツ&スペシャリティという位置づけだ。けれども、それじゃあまりにも実用的じゃない、けれどもスタイリッシュなモデルは欲しい、というわがままな人たちのために、4ドア+ハッチバックの、いわゆる5ドア仕様をそれぞれに用意している。それが、アウディのいうところの“スポーツバック”である。
アウディS7スポーツバック

2012年に発表されたA7のハイパフォーマンスバージョン、S7スポーツバック。価格は1224万円

ところが、今回紹介するA7&S7のスポーツバックは、ちょっと話がややこしい。A6ベースの5ドアハッチバック、なのでスポーツバックを名乗っているわけだけれども、そもそもA7に2ドア(もしくは3ドア)モデルの用意が今のところはまだない。でかいクーペの需要は、減ってきているとはいえ、あるにはあるのだから、そこが抜けているということは、アウディブランドの限界を見るようで、ちょっと惜しい。

もっとも、R8というミドシップスーパーカーがあるし、M・ベンツやBMWは2ドアが売れないとみたからシューティングブレークやグランクーペを投入したのであって、アウディは先を見越して2ドアの用意をしなかった、ということもできるだろう。
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