男の子育て/夫婦のコミュニケーション

夫婦喧嘩でグローバル人材が育つ!?(2ページ目)

夫婦喧嘩は子どもに見せてはいけない。これは定説でした。しかし、上手な夫婦喧嘩なら子どもたちに見せてもいいと、私は思います。上手な夫婦喧嘩とは、夫婦がお互いに自己主張しながら、最終的には相互理解に至る夫婦喧嘩です。上手に夫婦喧嘩するコツと、上手な夫婦喧嘩が子どもに与える意外な良い影響を紹介します。

執筆者:おおた としまさ

夫婦喧嘩の5つのルール

1 過去の原因ではなく、未来の解決に焦点を当てる……喧嘩をしていると、「そもそもあなたが…」などと、喧嘩の原因を突き止めようとして、責任のなすりつけ合いをはじめてしまいがち。しかしそれでは先に進めません。過去のことについて議論するのではなく、どうしたら目の前の課題を解決できるのか、二人でアイディアを出し合うスタンスにしましょう。

2 別の話を持ち出さない……「あのときだって……」なんて別の話を持ち出すと、ますます収拾がつけられなくなります。だいたい別の話を持ち出すときは、相手を打ち負かしてやろうという気持ちが強くなっている証拠。慎みましょう。逆に「あのときだって……」と言われたら、その反論には付き合わないようにしましょう。

3 勝手に土俵を降りない
……感情が抑えられなくなって「もう知らない!」なんて部屋を飛び出してしまうこともあるでしょう。そうすると残されたほうはやり場のない怒りと孤独感にさいなまれます。反則です。そうなってしまうと次に顔を合わせたときにお互いにプイッとしてしまってますます仲直りもしにくくなります。喧嘩を終わるときは、お互いの同意のうえでというのが原則です。

4 堂々巡りを始めたらいったんおしまい……喧嘩の途中でお互いに同じ発言を繰り返すようになったら、言いたいことは言い終わった証拠。お互いの本音を共有するという喧嘩の目的は達成されたので、「言いたいことはお互い言えたみたいだね。おしまいにしよう」などと言って喧嘩を終えましょう。

5 あいさつは欠かさない……釈然とはしていなくても、いつもどおり「いってきます」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」「ありがとう」「ごめん」など、最低限の言葉は交わすようにしましょう。これがないとお互いに存在を無視されているような気分になり、いつまでも関係正常化ができません。

以上のことに気をつければ、夫婦喧嘩に無駄なエネルギーを使いすぎることなく、早く円満家庭に戻ることができます。

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