戦闘・祭事・集会など多目的に使われた城「オンネモトチャシ跡」
日本100名城に選定されている「オンネモトチャシ跡」。「チャシ」とは、砦や柵による囲いを意味するアイヌ語。16世紀~18世紀に造られ、戦闘・祭事・集会など多目的に使われた城跡です。現在、根室市内には32ヵ所のチャシ跡が確認されていますが、保存状態が良好で、他の地域と比べると分布密度が濃いことで知られます。
城と言えども、アイヌの時代のものなので、非常に分かりづらい場所にあります。観光協会や、根室市歴史と自然の資料館で周辺地図を頂くことができるので、先に立ち寄るとよいでしょう。根室駅から車で45分程で到着します。道路沿いに黄色い看板があるので目印になると思います。
駐車場から、ぼーぼーに茂った草むらを抜け進むと、オンネモトチャシの標柱が見えます。16世紀、アイヌの人によって築かれた砦。遺構はなくとも歴史を感じることが出来る場所です。
そして、辿り着くまでの長い道のり、北海道の広大さを身を持って知ることができました。アイヌの城跡からは、納沙布岬を望むこともできます。
夏場は草が茂っていて濠の形が分かりにくいので、春や秋に訪れることをおすすめします。
城好きの方にお伝えしたいのは、辿りつくまでが大変困難な道のりとなりますので、体力のあるときにぜひ訪れて下さい(笑)。
■オンネモトチャシ跡(根室市歴史と自然の資料館)
住所:北海道根室市花咲港209
TEL:0153-25-3661
ホームページ:北海道根室振興局(根室半島チャシ跡群)