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高桐院・細川三斎が愛した「楓の庭」を彩る紅葉

一休和尚が再興したことで知られる、臨済宗大徳寺派の大本山・大徳寺の塔頭寺院のひとつである高桐院は、紅葉の時期、その美しさを求めて多くの観光客が訪れ、大変な賑わいになります。

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紅葉の時期にその美しさを求めて多くの観光客が訪れる大徳寺の高桐院

 

 

 

 

 

 

一休和尚が再興したことで知られる、臨済宗大徳寺派の大本山・大徳寺の塔頭寺院のひとつである高桐院は、慶長6年(1601)に細川忠興(三斎)が、父・藤孝(幽斎)の菩提を弔うために創建し、正保2年(1645)に83歳の生涯を閉じた三斎の遺骨も埋葬され、細川家の菩提所となりました。

勇猛な武将として知られた細川三斎は、千利休七哲の一人として茶の湯も極めた人物。卓越したデザインの茶道具や武具を今に残しており、高桐院の随所にその三斎のセンスを垣間見ることができます。

石畳の敷かれた細長い参道を進むと、客殿(本堂)や茶室松向軒などの堂宇があります。そして、それらのお堂を囲むように、枯山水の庭園と草木の茂る露地庭があり、三斎が目指した茶と禅の境地を感じさせてくれます。

客殿の南庭は中央に石灯籠が一基だけ置かれた長方形の枯山水庭園で、一般に楓の庭と呼ばれています。紅葉の最盛期には、庭一面が紅や黄に染まり、さらに散り紅葉が苔の緑を覆い尽くし、人々の目をくぎ付けにします。

また、三斎夫人の細川ガラシャの墓があり、多くの草木により深山幽谷の趣が感じられる客殿西庭や、茶室鳳来の付書院から見える書院露地、三斎愛用の手水鉢が埋め込まれ、茶室松向軒の草庵露地の様相を呈する庭も色鮮やかな紅葉に覆われます。

高桐院は、紅葉の時期、その美しさを求めて多くの観光客が訪れ、大変な賑わいになります。しかし、枝々を覆っていた葉が地面に落ち、散り紅葉で覆われた風情も捨てがたいものがあります。そんな静寂さを取り戻した時期に訪れるのもおすすめです。


■高桐院(大徳寺塔頭)
住所:京都市北区紫野大徳寺町73-1
電話番号:075-492-0068
拝観時間: 9:00~16:30
交通:JR京都駅から市バス大徳寺前下車、徒歩8分

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