盲目のピアニスト「辻井 伸行」の原点とは
辻井 伸行は、盲目のピアニストです。彼は、2、3歳のころから音楽の才能をみせはじめ、今や世界的なピアニストで、2011年には、ニューヨークのカーネギーホールで演奏もしています。彼の幼少期の話で、私にとって印象深いものがあります。
彼の母が、色について教えていたときのことです。
彼は、母にこんな質問をしました。
「今日の風、なに色?」
私は、この話に彼の曲の素晴らしい部分が、全部詰まっているような気がします。
なんとも独創的で、私たちには見えないものを音楽で表現している感じがします。しかし、一度、彼の曲を聴くと、それは理解できないものではなく、むしろ、すっと心に沁み渡っていきます。
私たちは、日々の中で、なかなか表現できない感情を抱くことがあるでしょう。しかし、彼は、その感情を表現する術を持っている感じがします。
彼の曲は、かゆい所に手が届かない私たちを、そっとフォローしてくれます。彼の曲を聴いていると、心の中が浄化されていく気分になると思います。
ぜひ一度、聴いてみてください。
耳にしたことのある曲があるかもしれませんよ。
■代表曲
「コルトナの朝」
■商品情報
タイトル:神様のカルテ ~辻井伸行 自作集
アーティスト:辻井 伸行