とても繊細に、力強くショパンを表現できる数少ないピアニスト
ダン・タイ・ソンは、ベトナム・ハノイ出身のピアニストで、1980年にアジア人で初めてショパン国際ピアノコンクールを勝ち取った方。「ピアノの詩人」とも呼ばれています。昔、ポーランドがまだ共産圏だった時代にポーランドの友人がプレゼントに送ってくれたのが、ダン・タイ・ソンのライブコンサートのLPでした。
地味な存在とされていますが、一度彼のライブのピアノを聴くと感動します。
ショパンを弾くために生まれたと言われるほど、ショパンが中心のレパートリー。とても繊細に、力強くショパンを表現できる数少ない有能な方だと思います。
彼の演奏はすべていいので、どの曲がいちばんよいか選ぶのが困難なのですが、あえて言うなら、ショパンの24のプレリュード「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11」が好きです。
私はピアノは弾きませんがとても心動かされます。彼のショパンはすべて素晴らしいので、是非お聞きください。