食と健康/旬・季節の食事の食べ方・レシピ

古くて新しい野菜? きくいもに注目(2ページ目)

江戸時代に伝来し、戦争中は救荒作物として重宝されましたが、いつしか食べ物としては影が薄れてしまった「きくいも」。しかし近年健康に役立つ成分が含まれていたり、農業活性のテーマになったりと、注目されています。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


生でも加熱してもクセなくおいしい、きくいもの食べ方

きくいものポタージュ

きくいもののポタージュも、ほんのり甘くおいしいです。

きくいもは秋から根が大きくなり11月頃から翌春3月から4月頃まで掘り出されます。全国のあちこちで自生したものが見られますが、寒冷地でも手をかけずに栽培でき、冬の農閑期に収穫できることから、遊休農地の解消にもなり、新しく特産品としてきくいも栽培に取り組む地域もでてきました。

青森や岐阜県などでは、昔からきくいもは味噌漬けなどの漬け物にされていました。シャキシャキとした歯触りが心地よいおいしさです。また火を通すとホックリとした風味になります。ヤーコンとよく似た感じです。

サラダ、炒め物、揚げ物、スープに、クセがなく使いやすいです。フランス料理などでも、なじみのある野菜だそうです。私も、生で和え物に、またたまねぎや豆乳を加えてポタージュスープにもしてみました。ほっこりしたやさしい味わいです。

鮮度が落ちると乾いて柔らかくなります。実が硬く締まり、はりのあるものを選び、新鮮なうちに食べましょう。かわをむいて水にいれてアクをぬいてから料理します。

一般のスーパーではメジャーではないかもしれませんが、デパートの生鮮売り場や、産直市、道の駅といったところでは時折見かけるようになってきました。素人が採取するのは毒性のある植物と間違えるリスクがあるので、市販のものを買うようにしてください。

参考/
  • 要注意外来生物リスト(環境省)
  • JA長野県
  • 北海道立工業試験場報告No.290(1991)
  • イヌリン(健康食品の安全性・有効性情報)
その他
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