夫婦の教育方針は食い違っていませんか?
教育方針を夫婦で早めにすり合わせておこう
小さなお子さんのいるご夫婦に、「将来の教育方針は?」と聞いてみると、地方出身の旦那さんが「高校までは公立で、大学だけは私立でも」というのに対して、首都圏出身の奥さまが「えっ!中学校から私立に行かせたい。」というように、夫婦で教育方針の食い違いを見せるケースがよくあります。
教育費は公立、私立どのコースを選ぶかによって、かかる費用がまるで異なります。子どもが0歳のうちから、親として子どもにかけてあげたいお金をプランニングしておきましょう。それによって、その後の夫婦の働き方や、マイホーム取得プランも変わってくるからです。
1年間あたりの教育費
1年あたりにかかる教育費を全国平均データより見ていきましょう。私立と公立を比較すると、小学校で約4倍、中学校が約3倍、高校が2.5倍、大学が約2倍の差があります。親の教育へのこだわりが強く反映される私立小学校では、大学以上の教育費がかかります。高校や大学は、公立を望んでいても試験結果次第で私立への進学を余儀なくされることもあり、私立に通う割合もその分多くなります。そのため、私立と公立の教育費格差は2倍強と、小中学校に比べると小さくなっています。
私立中学校への進学率は16.5%
首都圏では私立中受験の割合が高い
両親とももともと私立志向でなかったにもかかわらず、「子どもがお友達と受験塾に行きたいといったから」「周りで受験をする人が多かったから」という理由でいつのまにか中学受験塾へ子どもを通わせていたなんて行くことも少なくありません。しかし、周りの雰囲気に追われてなんとなく選ぶにしては、とても大きな出費を伴います。
中学校から大学まで私立に通うと
毎年100万円以上の教育費が10年間続く
もう一度前ページの教育費一覧を見てください。私立中学校の1年あたりの教育費は127.8万円、私立高校は92.2万円、私立大学は131.6万円がかかっています。つまり、中学校入学から大学卒業までの10年間では、ほぼ毎年100万円以上の教育費がかかることがわかります。中学受験をする場合、小学校4年生頃から中学受験塾に行く子が多いため、受験塾代もあらかじめ想定しておきましょう。保育園を卒園して小学校に入ると、両親とも働いている子ども達は放課後学童保育に入ります。学童保育が3年生で終わるところが多いため、学童保育代わりに学習塾を選び、そのまま中学受験を選択するケースも少なくありません。
大学進学を考える場合、高校までは公立で行くのなら、お子さんの誕生時から18年間をかけて教育費を準備していきましょう。一方、私立中学を受験する可能性がある家庭は、お子さんが0歳から10歳までが将来の教育費の貯め時です。早め早めに準備をしておきましょう。