ビール/ビール関連情報

バレンタインデーにはチョコレートビールを!(3ページ目)

色も香りも味わいもまるでビターチョコのようなビールが注目されている。チョコが苦手な男性へ、ビール好きな男性へ、チョコ好きの自分のために一本…とバレンタインデーをきっかけにリピートする人が増えている。チョコビー人気の火付け役ともいえるサンクトガーレン・ブルワリーを訪ねた。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

1年熟成を飲んでみた!

さて、今回のご紹介はインペリアル・チョコレート・スタウトが主役だが、チョコレート風味の商品は、「オレンジ・チョコレート・スタウト」や「スイート・バニラ・スタウト」もある。

2012年

2012年のインペリアル・チョコレート・スタウト。熟成させても面白い。

さて、去年発売された1年熟成を飲んでみた。色は、濃厚なブラックチョコレート色。泡は軽く褐色がかっており、濃厚な風味を連想させる。香りは、香ばしく濃厚な、まさにカカオの香り。同時にナッツやスモーキーなフレーヴァーも。時間とともに柑橘系のフレッシュな香りも感じられとても複雑。味は、まずとてもクリーミーで滑らか。角が取れたまろみがある。泡もとてもきめ細やか。しかし、チョコレートからイメージするより甘さはぐっと控えめでむしろビターな風味が強烈に広がる。余韻には、心地いい苦みと香ばしさが残り口の中をぐっと引きしめてくれる収斂味もある。

チョコレートと一緒ならば、カカオ濃度の高いビターなトリュフチョコレートがいいだろう。きっと見事な「同調」(酒類と料理の相性で最もわかりやすいおいしさを感じる概念)を体験できる。スイーツではなく料理なら、ビーフシチューやローストポーク、ローストチキンなどともいい。チョコビーで煮込んだ牛肉のビール煮なんかだと本格的だ。スモークチーズ、スモークビーフなど燻製したおつまみとも相性がいい。逆にクリームチーズやバニラアイス、カスタードクリームなどを使ったクリーミーなものとも滑らかさの同調で幸せな組み合わせとなる。

インペリアル・チョコレート・スタウトは、いわゆる「とりビー」でごくごく飲むビールではない。ゆっくりと食事とともに、もしくは食後にじっくりと味わいながら飲んでほしい。愛を告白したい人とならなおさらゆっくりとね。












  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます