第1位『カーネーション』
今年は年初から「このままいけば1位は『カーネーション』」と思っていましたが順当に年末まで超えるものはありませんでした。朝ドラの古典的な女の一代記パターンでありながら、勘助(尾上寛之)のエピソードで庶民が戦争の被害者であると同時に加害者でもあるとみせたり、ヒロインの不倫を見せたり、型破りな展開でした。昨年からNHK東京制作は『おひさま』『梅ちゃん先生』と朝ドラパターン正常進化型、NHK大阪制作は『カーネーション』に『純と愛』と型破りなもの、と半年ごとに対照的なものを作りながら両方ヒットしているんだから朝ドラ絶好調です。
来春からの『あまちゃん』は宮藤官九郎脚本、来秋からの『ごちそうさん』は『JIN-仁-』などの森下佳子脚本と優秀なスタッフをつぎ込み、この勢いはまだ続きそうです。
まとめ
今年は連続テレビ小説、月9、24時間テレビスペシャルドラマと歴史のあるシリーズで、これまでの路線を踏まえつつ新しい切り口を見せたものがベスト5に目立ちました。
テレビドラマが不振といわれるのは、現代の人の気持にあったドラマが少ないからで、2013年はこうした新しい取り組みに期待します。